SE(システムエンジニア)として在宅ワークを行う方法と求人情報を紹介

フリーランスなどの自由な働き方をする人が増えているなか、在宅SEを目指す人も増えています。

在宅SEは自宅で自由な時間に仕事ができるため、プライベートとのバランスも取りやすい働き方。しかし一定以上のスキルが求められるため、誰でも在宅で仕事ができるわけではありません。

この記事では在宅SEとはどんな仕事か、そしてどのようなスキルが必要かなどを解説していきます。また、未経験の人が在宅SEになるための手順も紹介するので、まだSEとしてのスキルがない人も参考にして、在宅SEを目指してみましょう。

目次

SEの仕事は在宅ワークが可能か

SEの仕事は在宅ワークが可能か

画像:SEの仕事は在宅ワークが可能か

SEは時間や場所にしばられることなくできる業務も多いので、在宅での仕事が可能です。ただクライアントに直接会って打ち合わせをする場合もあるので、すべての仕事が在宅でできるわけではありません

経験者は在宅ワーク可の求人に転職する

すでにSEやプログラマーの経験があれば、在宅ワーク可の会社を探してみましょう。スキルさえあれば、在宅勤務できる職場に転職できます。

しかし転職してすぐには在宅ワークが出来ない場合もあります。在宅で仕事をするためには、何らかの条件が設けられている場合があるからです。在宅で仕事をするには高いスキルやコミュニケーション能力が必要なため、プロジェクトに参加して半年以上経ってから、のような条件がついていることもあります。

事前に求人情報や面接の段階で確認しておきましょう。

未経験者は難しい

とはいえ、在宅でSEの仕事をするには一定以上のスキルが求められるため、未経験からでは難しいです。

在宅の場合は他のプログラマーやエンジニアの状況を、ある程度予想しながら進めていきます。そのため他の人の作業量や作業時間をわかっていなければできません。未経験では他の業務について把握できていないため、的確な指示を出すのは困難です。またコミュニケーション力や、質の高い成果物も求められます。

まずはプログラミングやテストの知識を学んで、SEとしてのスキルを付けなければ在宅は難しいでしょう。

SEの仕事は

SEの仕事は

画像:SEの仕事は

SEの仕事は多岐にわたります。クライアントとの打ち合わせから仕様の決定、システムの構築方法、テストなど、一貫してプロジェクトに携わる業務です。

クライアントの要望を聞く

まずはクライアントに会って打ち合わせをします。どんなシステムを作りたいのか要望をヒアリングし、全体像を固めていく作業です。

クライアントの要望を実現するためにどうすればいいかを考え、こちらからも提案していくので、コミュニケーション能力が必要です。認識のズレがあると後々トラブルの原因になる場合もあります。

そのためヒアリングの作業は、SEの重要な業務の1つです。

システムの仕様や構築方法を決定する

次はクライアントの要望をもとに、システムの仕様や構築方法を決めていく作業。どのような機能が必要でどのような操作方法にするかなど、システムの基本的な部分を設計します。

実際の画面や帳票について、データベースにどんな情報を保存するか、外部システムとの連携はどうするかなど、骨組みになる部分を作成します。さらに、この時点で必要な項目やデザインなどを決定し、帳票のサンプルなども用意します。

設計をプログラマーに伝達・指示する

設計をプログラマーに伝達・指示する

画像:設計をプログラマーに伝達・指示する

基本的な設計が決まったところで、設計書をもとにより詳細な設計書が作成されます。

実際にプログラマーに渡されるのが、この詳細設計。基本設計で決めたのは骨組み部分であり、詳細設計の段階で内部処理などの方法を決めます。ここで伝達ミスや間違いがあると作業が大幅に遅れる可能性があるので、正確さが求められる工程です。

テストを行う

プログラマーが作業をしている間に、SEはテストの準備を行います。プログラムが完成したら、まずはパーツごとに分けて動作確認を行う単体テストです。必要に応じて修正を依頼し、ある程度パーツがそろった段階で結合テストをします。

結合テストは、パーツ間でデータの受け渡しなどができるかを確認する作業。すべてのパーツがそろったら段階で、実際の環境に近い状態で総合テストを行います。

ときに自身もプログラミングを行う

主にクライアントとの打ち合わせや設計書を作るのがSEの仕事ですが、自分でプログラミングをすることもあります。例えばバグを発見したりトラブルがあった際に、SEはプログラマーに対して修正の依頼を出します。

しかしプログラマーが他の業務で忙しく、手を付けられない状況もあるでしょう。そんなときはSEがプログラミングを行う場合もあるので、プログラミングスキルが必要です。

在宅ワークのSEが注意すべきこと

在宅ワークのSEが注意すべきこと

画像:在宅ワークのSEが注意すべきこと

在宅でSEの仕事をするには、社内で働く場合とはまた違った注意点があります。

自身の裁量で主体的に動けること

在宅では自分の裁量で好きなように働けるのがメリットではありますが、自己管理能力がない人には勤まりません。

在宅は怠けやすい環境でもあります。スケジュール通りに仕事を行わなければ、自らの首を絞めるだけでなく、周りにも迷惑をかけてしまうでしょう。

また、今プロジェクトはどのように進んでいて、自分がどう動くか考えながら仕事をする必要があります。指示を待つだけでなく、主体的に動くことが求められる働き方です。

セキュリティの徹底

在宅ワークでとくに気を付けなければいけないのが、セキュリティ面です。業務に関する機密や設計書など、大切な情報を自宅で扱うことになるので、セキュリティには十分配慮しなければいけません。

自宅で作業する場合は私物のPCや、その他にも自宅の機器を使う場合もあるかもしれません。そのときはとくに、ウィルスなどによる情報の漏洩などに注意しましょう。

使用する道具や情報の扱いについては、会社と話し合い、ルールに従って業務を行う事が大切です。

オンラインでのコミュニケーションに慣れておく

普段のやり取りはツールを使って行うので、オンラインでのコミュニケーションに慣れておかなければいけません。

メールやSlack、Chatworkなどテキストでのやり取りやSkype、Zoomなどによるビデオチャットの使用が増えるので、ツールの使い方も覚えましょう。テキストでのやり取りは認識のズレが生じる可能性もあるので、対面でのコミュニケーションとはまた違った注意が必要です。

未経験者が在宅SEを目指すには

未経験者が在宅SEを目指すには

画像:未経験者が在宅SEを目指すには

未経験からいきなり在宅SEになるのは現実的ではありません。まずは、在宅で仕事ができるだけのスキルを身に付けましょう。

まずはIT企業に就職する

最終的に在宅SEを目指すにしても、まずは会社の中でプログラマーとして働くのがおすすめです。

在宅で働くにはスキルが必要なので、プログラマーとして働いてスキルアップを目指しましょう。プログラマーとして働くことで、SEになったときにプログラマーの作業量や作業時間などがわかるようになります。まずはプロジェクト全体の流れや、IT業界についてよく知っておきましょう

プログラミングなど経験を積んでSEにキャリアアップ

SEはプログラマーの上流工程にあたるため、一般的にはプログラマーからキャリアアップしてSEになる場合が多いです。

プログラミングの知識が必要なのですが、それ以外にも幅広いITに関する知識やコミュニケーション能力、マネジメント能力なども必要になってきます。プログラマーとして経験を積みながら、SEになるのを見越してプログラミング以外のスキルも身に着けていきましょう。

フリーランス転向や在宅ワーク可能企業に転職

プログラマーとして十分経験を積む、もしくは社内でSEとして働いて、在宅SEとして仕事ができる実力を付けます。その後、在宅ワーク可能な企業に転職するか、フリーランスとして仕事を始めましょう。

フリーランスの場合はクラウドソーシングで仕事を取るか、フリーランス向けのエージェントを利用する方法があります。クラウドソーシングは単価が低く仕事が取りやすい一方、エージェントはハードルは高いですが、単価も高いです。転職して正社員で在宅ワークをする場合は、求人サイトから在宅可能な求人を探していきましょう。

在宅ワーク可能なSE求人例を紹介

在宅ワーク可能な求人例をいくつかご紹介します。在宅SEをするには条件を設けている場合もあるので、よく確認してください。

Greenの求人例

GreenはIT・Web業界に強い求人サイト。求人を見てマッチングすれば、カジュアルな面談から直接企業とつながれます。

上記の求人はリモートOKのWeb制作会社です。社員の9割がリモートで働いているので、在宅ワークもやりやすいでしょう。年収は300万~500万に設定されています。条件として1年以上の開発経験が必要なので、未経験からでは応募できないようです。

フリーランススタートの求人例

引用元:フリーランススタート https://freelance-start.com/

フリーランスエンジニア専門のIT系求人・案件検索サイトです。

こちらのスマホアプリエンジニアの求人は年収480万~780万ですが、フロントでの開発経験が3年以上、C#の開発経験が必須スキルに含まれています。他にも歓迎スキルとしてUnityでの開発経験や、Swift・Javaでのモバイルアプリケーション開発経験、 WPFの利用経験など、さまざまなスキルが求められていることがわかります。

参画直後は出社しなければいけませんが、その後はフルリモートのようです。

求人ボックス

引用元:求人ボックス https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/

こちらの医療系システム開発の求人では、フルリモートと在宅勤務(月に8日在宅)から選べます。開発メンバーはほとんどがフルリモートなので、在宅勤務しやすい環境です。

オープン系、Web系での開発経験と、設計・プログラミング・テストの工程の中で、得意分野を持っていることが必須スキルとなっています。年収は410万円~620万円です。20歳で課長に就任したケースもあるようで、新卒や中途、年齢にかかわらず、実力で評価されるところがIT系らしいですね。

まとめ

在宅SEは、高いスキルや主体性を求められる働き方です。SEとしてのスキルはもちろん、オンラインでのコミュニケーション能力やセキュリティに対する意識など、社内で働くのとは違ったスキルも必要になってきます。

未経験の場合はいきなり在宅SEとして働くのは難しいので、まずはプログラマーとして経験を積んでから、転職するかフリーランスを目指すのがおすすめです。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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