ITフリーランスになる前に知っておきたい年収・案件獲得・各種手続き

フリーランスで働くって、どういうこと?
ITエンジニアもフリーランスで働ける?

ここ数年、フリーランスという働き方が定着しつつありますが、実際どんな働き方なのか、よくわからないという人が多いのではないでしょうか?

この記事では、フリーランスという働き方から、ITエンジニアがフリーランスとして働くために必要な準備や手続きといったすべきこと、案件獲得方法や長く続けるコツについて解説していきます。

そもそもフリーランスとは?

フリーランスとは?

画像:フリーランスとは?

フリーランスとは、会社や団体などに所属せずにさまざまなプロジェクトに関わり、自分の専門性を活かして働く人のことを指します。フリーランスで働く人が多いのは、ITエンジニアのほか、ライターやカメラマン、デザイナーといった職種です。

クライアントに信頼され、たくさんの仕事・大口の仕事が舞い込めば大きく稼げます。また、スケジュール管理も自分でできるため、スケジュール的にキャパを超えている場合には、自分の裁量で仕事を断ることも可能。

一方で、フリーランスは企業に雇用されない働き方のため、労働基準法をはじめとした労働法規は適用されません。そのため、労働時間や休日、有給休暇、最低賃金、労働災害での補償といった、会社に雇用されている人を保護する規定の対象外です。

とはいえ、まるで保護されていないわけではありません。取引上、立場の弱い下請け事業者の利益を保護するため、下請代金支払遅延等防止法(下請法)が作られました。

親事業者は下請け事業者に対し、成果物を受領した日から60日(2ヶ月以内)に下請代金を支払わなければならず、違反すると遅延損害金の支払い義務が生じたり、公正取引委員会から勧告がなされたりします。下請法についての詳細は、公正取引委員会または中小企業庁のホームページで確認してください。

ITフリーランスとは?

ITフリーランスとは

画像:ITフリーランスとは

ITフリーランスとは、ITスキルを使って仕事をする個人事業主のこと。プログラマーやエンジニアのほか、Webデザイナーやコーダーを含めてITフリーランスと呼ぶこともありますが、この記事ではフリーランスのプログラマー・エンジニアを対象に進めていきます。

ITフリーランスの働き方

ITフリーランスの働き方は、大きく分けて以下の3つ。

  • 自前サービス型
    自らがサービスを企画・開発し、収益を上げる働き方。サービスが軌道に乗ればリターンが大きく、ストック型の収益を見込めるケースが往々にしてあります。そのため、高い利益を得てから法人化することも多く、スタートアップや起業という側面もある働き方です。
  • 在宅型
    クライアントから受注した仕事を納品し、報酬をもらう働き方。自前サービス型に比べてより早く確実に収益を上げられますが、フリー収益となるため、稼働時間を超えるほどの大きな収益を上げるのはかなり難しい働き方です。

  • 常駐型
    クライアントから委託された開発業務にクライアント先に常駐して取り組む働き方。会社員として働くITエンジニアと同じように、週5日会社に出社します。労働スタイルだけ見ると会社員と同じようですが、大きな違いはもらえる報酬。会社員時代の1.5〜2倍の報酬を提示される、ということも少なくありません。安定して高収入を得られるのが、大きな魅力と言えるでしょう。

ITフリーランスの実際の年収は?

引用元:IT人材白書2016 https://www.ipa.go.jp/files/000052198.pdf P81

このグラフは、フリーランスとIT企業に勤めるITエンジニアの年代別の年収を表したものです。IT企業のITエンジニアは、年齢に比例して年収が高い割合が高くなる傾向にありますが、フリーランスのITエンジニアの場合、年代が変わっても年収の階層ごとの割合は大きく変わらない傾向があります。

実際、30代以下で年収1,000万円以上のIT企業のITエンジニアは1.2%ですが、フリーランスの場合は8.8%と高くなっています。これは、ITフリーランスの場合、得られる報酬は本人の能力に比例するのが理由。最新の技術や高い技術があれば、年齢にかかわらず、高い報酬を得ることができるのです。

とはいえ、ITフリーランスの年収はピンキリです。グラフにもあるように、300万円未満という方もいれば、年収1,000万円以上という方もいます。実際、どうしたら年収アップできるのか、次の項目で説明していきます。

また、具体的な年収・月収については、以下の記事で詳しく説明しています。気になったらチェックしてみてください!

フリーランスエンジニアの月収はどれくらい?スキル別月収10選
更新日 : 2020年4月19日

ITフリーランスが年収を上げる方法

ITフリーランスが年収を上げる方法

画像:ITフリーランスが年収を上げる方法

ITフリーランスが年収を上げるには、自分の市場価値を上げることが最優先。高いスキルを持って独立しフリーランスになったとしても、業界のトレンドや最新の技術を知らなければ、どんどん取り残されていってしまいます。

まずは、業界の最新トレンドに敏感になること。その時々で、企業から求められる高いスキルを持っていると、高額のオファーをもらえる可能性がアップします。

また、IT業界の仕事は、上流工程であればあるほど高単価です。これは、エンジニアとしてのスキルだけではなく、コミュニケーション能力やクライアントの業務に通じていることが求められるのが理由。プロジェクトマネージャーとして案件に関われるスキルと経験があれば、単価の高い仕事を受注でき、結果として年収アップにつながっていきます。

もう1つ、単価交渉することも年収アップの秘訣です。フリーランスの場合、自前型ではない限り企業と契約して業務を受注します。実際、発注する企業に交渉権を握られてしまうことも多々ありますが、昨今のIT人材の不足状況を見れば、フリーランス側にも交渉権があることがわかります。

勇気を出して交渉してみたらあっさり単価アップ、ということもなきにしもあらず。常駐型の案件で月5万円アップすれば、年収にすると60万円もの差が生まれます。交渉が苦手なら、エージェントに登録してお任せするのも一つの手です。

ITフリーランスの将来性は?

ITフリーランスの将来性

画像:ITフリーランスの将来性

「働き方改革」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか? 厚生労働省のホームページによると、働き方改革とは「働く方々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で『選択』できるようにするための改革です」とあります。

フリーランスは、多様で柔軟な働き方の最たるもの。エンジニア不足の深刻化も手伝って、ITフリーランスを取り巻く労働環境は以前よりも格段に良くなっていると言えます。

さらに、働き方改革の一環として2018年度に税制改革が行われ、2020年から所得税改革が実施されます。給与所得者の給与所得控除を減らし、ITフリーランスを含めたすべての個人事業主の基礎控除が増加。フリーランスが支払う税金が、これまでよりも少なくなります。

このように、フリーランスが働きやすい環境を国が整え始めた結果、ITフリーランスを受け入れる企業が増加。

引用元:IT人材白書2016 https://www.ipa.go.jp/files/000052198.pdf  P92

このグラフは2013年から2014年にかけてのデータですが、IT企業全体がフリーランスと直接または直接契約以外の方法で契約している割合は55.2%と半数以上を占め、フリーランスを受け入れている企業が多くあることがわかります。

また、レバテックフリーランスやギークスジョブのようなフリーランス専門のエージェントをはじめ、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスも増えており、ITフリーランスのニーズにきめ細やかに対応するエージェントは今後も増えていくことが予想できます。

こうした状況から、ITフリーランスの将来は明るいと言っていいでしょう。

ITフリーランスのメリット&デメリット

ITフリーランスのメリット&デメリット

画像:ITフリーランスのメリット&デメリット

ここまで読んできて、フリーランスの働き方の概略がわかると同時に、メリット・デメリットがありそうだということが見えてきたでしょう。そこでこの項目では、ITフリーランスのメリットとデメリットについて、説明します。

ITフリーランスのメリットとは?

ITフリーランスとして働くことのメリットは、大きく分けて以下の3点です。

  • 仕事を選べる
  • 働く時間や場所を自由に選べる
  • 年収がアップする

ITフリーランスとしてある程度の経験を積むと、自分のライフスタイルや経済状況に応じて仕事を選べるようになってきます。報酬が自分で儲けた基準を下回る場合は受けないことも可能ですし、逆に報酬に関係なく、自分のキャリアアップに役立つ案件にチャレンジすることもできます。

働く場所や時間についても、融通が利きやすいのがフリーランスのメリット。子育てや介護があるから時短勤務したい、リモートワークしたい、といった家庭の事情に合わせて選べるのも魅力的。クライアントへの交渉時、働き方についての相談もしてみましょう。

また、20〜30代でITフリーランスになったとしても、スキルと実績さえあれば年収がアップするケースがとても多いです。といっても、在宅型での働き方では年収アップは難しいので、高単価案件が多い常駐型の仕事も積極的に受注するのがおすすめです。

ここで、私たち侍エンジニアの卒業生2名の体験談をご紹介します。

1人目は、在宅フリーランスになった30代2児のママの体験談。2人目は、銀行員から月100万円を稼ぐフリーランスに転身した北村さんの体験談です。未経験からITフリーランスとして活躍する2人の体験談は、これからITフリーランスを目指す方に大いに役立つはずです。ぜひ読んでみて下さいね!

30代2児のママが未経験から在宅フリーランスへ!案件獲得の秘訣に迫る
更新日 : 2020年10月14日
銀行員からフリーランスへ転身!月商100万円を稼ぐエンジニアになれた理由
更新日 : 2021年4月7日

ITフリーランスのデメリットとは?

ITフリーランスのデメリット

画像:ITフリーランスのデメリット

ITフリーランスには、以下のようなデメリットもあります。

  • 営業や経理、税務の仕事もする
  • 結局週5日、働かなくてはならない
  • 収入が不安定・与信がなくなる

自分一人で企業の全ての機能をまかなうため、エンジニアとして受注した案件をクリアすることはもちろん、営業や経理、税務といった仕事も自分で行わなければなりません。

営業のポイントや営業に際しての心構えは、以下の記事に詳しくあります。初めての営業活動でも、この記事を読めば安心して取り組めるはずです。

フリーランスエンジニアの営業・必勝法8選!成功のコツとやってはいけない注意点
更新日 : 2021年8月7日

フリーランスには、時間と場所にとらわれない自由な働き方ができる、というイメージがありますが、実際には週5日、時と場合によっては週6日・7日働かなければならない時もあり、会社員時代と変わらない、もしくは会社員時代よりも休めなくなった、という人も少なくありません。

なぜなら、業種問わずフリーランスは収入が不安定。収入は仕事量に比例し、仕事がなければ収入がなくなるからです。

お金に関することではもう1つ、フリーランスは与信がなくなるというデメリットがあります。収入が不安定ゆえ、ローンを組んだり融資を受けることが難しくなります。

ITフリーランスになって年収がアップすれば問題ないという考え方もできますが、年収が上がるにつれ、税金もアップ。当然、社会保険にまつわる費用は全額自己負担です。さらに年商が1,000万円を超えれば、消費税の納入もしなければなりません。

以上を踏まえ、時間や場所にとらわれず稼げるエンジニアになるためには、ビジネスパーソンとしての技術はもちろん営業力、交渉に長けたビジネスパーソンとして総合的に力をつけていく必要があります。ITフリーランスとして安定した収入を得る源でもあります。

フリーランスエンジニアのメリットやデメリットは、以下の記事にもあります。ITフリーランスのキャリアアップのコツについても詳しく触れているので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニアのメリット・デメリット各5つとキャリアパス
更新日 : 2020年3月30日

ITフリーランスになるには?

ITフリーランスになるために必要なスキルと経験

画像:ITフリーランスになるために必要なスキルと経験

ITフリーランスになるには、どの程度のスキルと経験があればよいのでしょうか?この項目では、多くの人が抱いているであろうこの疑問にお答えしていきます!

ITフリーランスに必要なスキルと経験

ITフリーランスとして働くのなら、経歴や実績を記載した職務経歴書やスキルシートは必須。

地道にスキルや経験、知識を積み重ねて、少なくとも1年程度の実務経験があれば、常駐型の案件での仕事を獲得していけるケースがほとんどです。これは、エージェント経由で仕事の紹介を受ける際にも最低限必要な実務経験です。

面談や面接の際には、自分の経験やスキルをしっかりアピールできるよう、自分のキャリアを見つめましょう。経験豊富な方なら、過去の仕事のすべてを羅列するのではなく、クライアントとなる企業やこれから関わるプロジェクトに関連があるものをピックアップして見せ、詳細を伝えるのがおすすめ。

これまでの経験年数に応じた仕事内容については、以下の記事で確認してみてください。経験0年から数カ月〜1年刻みで詳細に紹介しているので、とてもわかりやすくおすすめです。

フリーランスエンジニアに経験年数は必要?経験年数別に仕事内容を6つ紹介
更新日 : 2020年4月20日

未経験からITフリーランスになれる?

未経験からITフリーランスになれる?

画像:未経験からITフリーランスになれる?

クライアント側がITフリーランスに求めているのは、即戦力として活躍してくれること。そのため、未経験からいきなりITフリーランスとしてやっていくのは、正直難しいです。これは、クライアントやエージェントに見せられる実績がないため、クライアントの期待に応えられる実力があったとしても、即戦力になりうるか、判断ができないため。

ITフリーランスを目指すなら、派遣社員や契約社員でも構わないので、ひとまず企業でしっかりとスキルを磨いて仕事の進め方を学ぶのが近道です。最近では、転職支援付きのプログラミングスクールが充実してきているので、そういったスクールを選んで転職するのもおすすめ。

ちなみに私たち侍エンジニアでは転職コースのほか、フリーランスとして活躍できるエキスパートコースというプランを用意しています。現役のフリーランスエンジニアが講師を務め、オリジナルサービスの制作に取り組むので、ポートフォリオとしてクライアントに提示できます。

キャリアアドバイザーによるアドバイスもしているので、まずは無料体験をしてみましょう。

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また、実際に侍エンジニアで学び、フリーランスになった先輩達の体験談もぜひ参考にしてみてください!

「知識だけでは仕事に繋がらなかった」38歳接客業からフリーランスデビューできた理由
更新日 : 2021年6月7日
30歳文系出身者が未経験でフリーランスエンジニアになるまでの話
更新日 : 2020年6月11日
「好きなことして働きたい」9年勤めた会社を辞めフリーランスエンジニアになってみて
更新日 : 2020年6月11日

案件の探し方

案件の探し方

画像:案件の探し方

ITフリーランスはどのように仕事案件を探しているのか、気になりますよね!ここでは、どのように案件を獲得しているのか解説します。

人脈を活用する

元同僚や会社員時代のクライアントに、何か仕事がないか相談してみましょう。過去の仕事から信頼関係ができているからこそ、受注に繋がることが最も多い営業活動です。

会社を辞めたばかりなら、FacebookやEightのようなSNSに「独立しました」「フリーランスになりました」と投稿するのもおすすめ。そこから受注に繋がるケースも多くあります。

クラウドソーシングサイトを使う

クラウドワークスランサーズなどの代表的なクラウドソーシングサービスを活用し、在宅型やリモートワークの案件を獲得することも可能です。発注側が小規模な企業や個人が多いため単価の高い仕事はそう多くありませんが、隙間時間や休日を使って稼げるのがメリットです。

エージェントを利用する

エージェントを利用する

画像:エージェントを利用する

ITフリーランス向けの案件紹介エージェントに登録し、営業活動を代行してもらうのもおすすめ。エージェントは、営業が苦手、開発に専念したいというエンジニアの強い味方です。レバテックフリーランスギークスジョブクラウドテックフォスターフリーランスといったエージェントがあります。

独立直後で収入が安定しない場合は、エージェント経由で常駐型の案件に参加することで収入も経験も積むことができます。また、仕事はあるものの毎日ではないというような場合は、週2〜3日稼働可能な案件を紹介してもらうといいでしょう。

Wantedlyから応募する

Wantedlyとは、給料や待遇といった条件ではなく、やりがいや環境で企業と求職者をマッチングする新しいスタイルのSNSです。エンジニアを中心に、セールス、マーケティング、デザイナー等、多くのIT人材が登録しています。

「話を聞きに行きたい」からスタートする気軽さが魅力。会社の魅力がよく見える造りのSNSなので、自分に合った会社か、自分のスキルを発揮できる環境・プロジェクトなのかがわかりやすく、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組めます。これこそ、フリーランスで働く醍醐味と言って過言ではないでしょう。

Facebookアカウントがあれば登録は簡単。これからITフリーランスを目指すなら、チェックしておきたいSNSです。

会社を辞める前と辞めたあとにすべきこと

会社を辞める前と辞めたあとにすべきこと

画像:会社を辞める前と辞めたあとにすべきこと

会社を辞め名刺を作ったらITフリーランス…というわけにはいきません。ここでは、会社を辞める前、辞めた後にすべきことをお伝えします。

会社を辞める前にすべきこと

「ITフリーランスのデメリットとは?」の項目で、与信がなくなると説明しました。そのため、会社を辞める前にクレジットカードを作っておきましょう。

プライベート用とは別に、事業用のクレジットカードを用意して分けて使うのがおすすめ。経費の管理がスムーズになるうえ、会計ソフトに連携すれば確定申告の手間を軽減できます。

また、安定して案件を受注できるかは未知数。フリーランスは、収入が不安定になることだってあります。そのために、しっかり貯金しておきましょう。少なくとも、会社員時代の月給の3ヶ月分は確保しておくべきです。

そして最も重要なのは、スキルと実績を身につけておくこと。会社の名前や実績で仕事してきた会社員時代とは異なり、ITフリーランスになったら、自分のスキルと実績が看板となります。素の自分を客観的に見て、自信を持ってアピールできる材料を会社員時代にしっかりそろえておきましょう。同時に、人脈を作り、広げておくことも忘れずに。

フリーランスになるまでのキャリアパスについては、以下の記事を参考にしてみてください!

フリーランスエンジニアまでのキャリアパス5つ|多様化するキャリアパス
更新日 : 2020年4月7日

また、自分のスキルをプレゼンするための材料として、ポートフォリオを作成しておくことをおすすめします。ポートフォリオに必要なデータや作成のコツについては、以下の記事が役立ちます。

フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成するメリット3つ|コツも紹介
更新日 : 2020年4月7日

個人事業主になる手続きをする

個人事業主になる手続き

画像:個人事業主になる手続き

会社を辞めた後には、ITフリーランスとして、個人事業主になる手続きをしましょう。具体的には、以下の2つをしていきます。

  • 開業届と青色申告承認申請書の提出
  • 健康保険と年金の切り替え手続き

開業届と青色申告承認申請書の提出

開業届とは、新しい事業をスタートするときに税務署に提出する書類。2020年のコロナ禍において、2020年1〜3月に新規開業した方の持続化給付金の給付申請時に、開業日が2020年3月31日までで提出日が5月1日以前の開業届の控えの提出が必要でした。

実は開業届の届け出は必須ではありませんが、届け出ておかないと今回のようなケースで痛い目を見ることに。ホームページからダウンロードした申請書に記入し、管轄の税務署へ提出するだけなので、確実に提出しておきましょう。所轄の税務署は、こちらから探せます。

同時に、青色申告承認申請書の提出もしておきましょう。こちらも開業届同様、ホームページからダウンロードした申請書に記入し、管轄の税務署へ提出すればOKです。

確定申告を青色申告で行う最大のメリットは、最大65万円の特別控除が受けられることです。所得税は、所得にかかる税金。青色申告を選ぶだけでその所得から最大65万円が差し引かれるので、当然、所得税も安くなります。

青色申告にはほかに、以下のようなメリットがあります。

  • 赤字を繰り越すことができる
  • 家族への給与を経費にできる
  • 貸倒引当金を経費にできる
  • 30万円未満の資産を取得した場合一度に経費に計上できる

デメリットは、以下の2つ。

  • その年の3月15日までに確定申告を済ませなければならないこと
  • 65万円の控除を受けたいなら複式簿記による記帳が求められること

といっても、複式簿記は事業の経営状態がはっきりわかるため、多少手間ではありますが、デメリットとは言い切れない面もあります。

そして、マイナンバーカードを作成しておくことを忘れずに。実は令和2年分の所得税確定申告から、青色申告特別控除額が変わります。先ほどお伝えしたようにこれまでの特別控除は最大65万円から、平成30年度税制改正により最大55万円に変更になりましたが、e-Taxによる電子申告または電子帳簿保存を行うと、引き続き、65万円の青色申告特別控除が受けられるのです。

e-Taxでの電子申告にはマイナンバーカードが必要です。要件などの詳細はこちらで確認できます。

フリーランスエンジニアが支払う税金については、以下の記事で詳しく解説しています。苦手だからと避けて通らず、一読しておきましょう!

フリーランスエンジニアが支払う税金の種類6つ|税金の仕組みを紹介
更新日 : 2020年1月23日

健康保険と年金の切り替え手続き

健康保険と年金の切り替え手続き

画像:健康保険と年金の切り替え手続き

ITフリーランスになったら、加入する健康保険と年金を切り替える必要があります。因みに、保険料は全額自己負担となります。

多くのフリーランスが国民健康保険に加入していますが、勤めていた会社によっては辞めたあとも引き続き加入が可能なケースもあるので、退職の手続きの際に確認しましょう。また、フリーランスが加入できる健康保険組合もあります。詳しくは以下の記事でチェックしてくださいね!

フリーランスエンジニアが加入できる健康保険4種類|加入する際のコツ3つ
更新日 : 2020年4月20日

まとめ

今回の記事では、ITフリーランスになるまでのノウハウについて、詳細に説明してきました。案件獲得や収入アップといった実際の仕事に関することはもちろん、案外知られていないフリーランスになるまでの手続きまでわかり、安心して開業準備に取り組めるのではないでしょうか?

フリーランスの仕事の魅力は、自分の力を思う存分発揮し、楽しみながら仕事に取り組めるところにあります。フリーランスとして活躍できるスキルを身につけ、ぜひ羽ばたいていってください!

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