Scalaエンジニアになりたい、転職したいと思っているけど、
Scalaエンジニア給与はどのくらい?
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では下記の項目を中心に、Scalaエンジニアの現状や未来について解説します。
- Scalaの特徴
- Scalaエンジニアの求人や給料
Scalaエンジニアへ転職する時に、知っておきたいことをまとめたので、ぜひ、この記事を参考していただけえればと思います。
この記事の目次
【求人数が多い!】Scalaエンジニアとは
Scalaエンジニアの求人や給与についてみていく前に、まずは、Scalaエンジニアの仕事内容などについてみていきましょう。Scalaでできることは多岐に渡ります。例えば、下記のサービスはScalaが使用されています。
- LINE
- Chatwork
- ビズリーチ
また人工知能を実装することまで可能で、できることが非常に多いため、それに比例してScalaエンジニアの仕事内容も豊富にあります。具体的には下記の通りです。
- Webサービス開発
- スマホアプリ開発
- 業務システム開発
Javaの後継言語とも言われているため、既存のJavaベースのシステムからScalaへ移行するための求人もあります。ただし、Scalaが使えるエンジニアがまだまだ少ないため、小規模な案件が多いようです。
Scalaや未経験からScalaエンジニアを目指すための方法に関してはこちらの記事で紹介しているので、よかったら参考にしてください。

将来性が注目されているScalaの特徴
Scalaは、2001年に開発された比較的新しいプログラミング言語。ScalaはJavaの後継言語と言われ、将来性が注目されています。Scalaの特徴は下記の通りです。
- オブジェクト指向型と関数型のハイブリット
- Javaとの互換性が高い
- コードがシンプル・簡単
ここでは、それぞれのScalaの特徴について解説します。
オブジェクト指向型と関数型のハイブリット
Scalaは、オブジェクト指向型と関数型の両方を持つハイブリット言語です。ちなみにオブジェクト指向と関数はそれぞれ以下のような特徴があります。
- オブジェクト指向
モノを組み立てるように表現して、コンピュータに動作をさせる - 関数型
関数のイメージでデータになしからしの処理をして答えを取得するように動作する
Scalaはこの両方の特性を持っており、それぞれのいいとこ取りができる言語です。
Javaとの互換性が高い
Scalaは、Javaの後継言語と言われているほど、Javaとの互換性が高いです。具体的にできることは下記の通りです。
- JavaからScalaを呼び出せる
- JVMで動作できる
- Javaのライブラリが使える
つまり、Javaで開発できるものはほとんど全てScalaで開発できると考えても支障はありません。また、Javaではできない高度なこともできます。このような理由から、ScalaはJavaの後継言語と言われています。
コードがシンプル・簡単
Javaよりもコードがシンプルで、簡単なのもScalaの特徴です。同じプログラミングをした場合に、Javaに比べてコードの量が半分になると言われています。
書くコードの量が少なくてすむため、エラーの発生数を減らすことができるのはもちろん、エラーが発生した場合に見つけるのも容易になるでしょう。そのため、Scalaを使うことで、Javaに比べて開発スピードのアップが期待できます。
Scalaの特徴については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

Scalaの求人と給料はどうなのか
Scalaエンジニアへ転職を考えている人にとって、気になるのが求人や給料ではないでしょうか?ここでは、Scalaの求人に関して、転職サイトから傾向を探っていきましょう。
Scalaは給料の高い言語ランキングの常連
Scalaは給料の高い言語ランキングの常連です。求人検索エンジンの「スタンバイ」が実施した「プログラミング言語別 平均年収ランキング2017」の結果は下記の通りです。
また、日経 xTECHが実施した「プログラミング言語実態調査」によれば、Scalaはプログラミング言語の人気ランキングでTOP15にランクインしています。
このように、Scalaは現在も人気のある言語だと言えます。次は、Scalaの求人状況を知るために、転職サイトで実際に求人をみていきましょう。
リクナビネクスト
リクナビネクストは、社会人向けの転職サイトです。転職を考えたことがある人なら一度は見たことがあるのではないでしょうか?自主応募の転職サイトなので、Web上に経歴などを登録すれば誰でもサイトに掲載している求人に応募できます。また、職種や業界問わず多くの求人が掲載されているのも、リクナビネクストの特徴。
リクナビネクストで、Scalaエンジニアの求人を検索したところ、122件(2020年9月30日現在)ありました。
年収を見てみると、下記のサーバーサイドエンジニアの求人で、年収は400万円~800万円。
AIやスマホアプリ、新たなSNSなど最新サービスの開発する下記の求人では、月給が25万円~60万円でした。
リクナビネクストの求人から、未経験でも年収400万円は狙えることがわかるでしょう。
DODA
次は、リクナビネクストと並び、転職サイトとして有名なDODAに掲載されているScalaエンジニアの求人をみていきましょう。DODAに掲載されている求人は、会員登録すれば応募できます。
DODAでScalaエンジニアの求人を検索したところ、174件(2020年9月30日現在)ありました。
年収を見てみると、大手企業の開発プロジェクトを行うの下記の求人で、年収は400万円~700万円。
経験年数が増えるごとに年収がアップしていくため、Scalaエンジニアとして稼ぎたいなら早めに転職を考えた方が良さそうです。
Green
GreenはIT/Web業界の求人に強い転職サイト。IT業界の最大級の求人数を保有しています。会員登録をしておくと、人事担当者から直接スカウトを受けとることができるのが特徴。エンジニアの場合、リクナビネクストやDODAだけでなく、エンジニアの特化した転職サイトもチェックしておくといいでしょう。
GreenでScalaエンジニアの求人を検索したところ、316件(2020年9月30日現在)ありました。
引用元:Green https://www.green-japan.com/search_key/01?case=login&key=vdjgfsxscaxvtfi8fejf&keyword=scala
このようにエンジニアの求人数も豊富です。設計、開発エンジニアの下記の求人の場合、年収は400万円~1000万円。
引用元:Green https://www.green-japan.com/search_key/01?case=login&key=vdjgfsxscaxvtfi8fejf&keyword=scala
また、こちらの社内開発エンジニアの求人で、年収は500万円~800万円。
引用元:Green https://www.green-japan.com/search_key/01?case=login&key=vdjgfsxscaxvtfi8fejf&keyword=scala
このようにScalaエンジニアの年収は400万円~800万円くらいが中心で、最大で1000万円まで狙うことができるようです。
未経験でのScala求人はあるのか
未経験からScalaエンジニアを目指す場合、未経験でも応募できる求人があるかどうか?は気になるところでしょう。そこでここでは、未経験向けの求人状況や、求人を応募する際にポイントについて解説します。
未経験者向けの求人は少ない
残念ながら、未経験者向けのScalaエンジニアの求人は少ないです。また、あまり年収も高くありません。多いのは、Scala単独の求人というよりもJavaなどの他のプログラミング言語のスキルや実務経験が必要な求人。
さらにScalaはJavaやPHPなどに比べてまだまだマイナーな言語のため、大規模なプロジェクトよりも小規模なプロジェクトで利用されるケースが多く、かつ即戦力として求められる傾向が高いです。
このような理由から、Scalaエンジニアの未経験者向けの求人は少ないので、未経験からScalaエンジニアになるのは難易度が高いでしょう。
Scalaスキルを習得して求人に応募しよう
前述したとおりScalaエンジニアの求人の多くは、即戦力を求めているものが多いです。そのため、求人に応募する場合はScalaスキルを習得してから応募しましょう。
Scalaエンジニアとしての業務経験がなかったとしても、Scalaで作った成果物があればポートフォリオとして提出できます。ポートフォリオを提出することで、Scalaの知識やスキルのレベルを客観的に証明可能です。もし未経験からScalaエンジニアへの転職を考えるなら、ポートフォリオとして使える成果物を作れるスクールに通うのがおすすめです。
未経験からScalaエンジニアへ転職する方法については、こちらの記事で解説しているので参考にしてください。

【将来性】Scalaの求人は増加していく
これからScalaを習得したいと思っている方にとって、Scala需要などの将来性は気になるところでしょう。ちなみに下記の理由から、Scalaの求人は増加していくと考えられています。
- 需要が高まっている
- 他言語からScalaへの移行が進む
ここでは、それぞれの理由について解説します。
増加理由1:需要が高まっている
Scalaの需要が高まっている要因の一つが、さまざまなシステムに対応できること。アプリ開発、ゲーム開発、Webサービスの現場で活用されているだけでなく、AI・機械学習などの最先端分野でもScalaが使われています。
また、Javaの環境でそのままScalaを使うことも可能です。Javaはプログラミング言語の中でも常に安定して需要があるので、Javaの需要が高い水準で安定的に続くなら、それに伴いScalaの需要も安定的に伸びていくでしょう。
このような理由からも、今後ますますScalaの需要が高まっていくと予測できます。
増加理由2:他言語からScalaへの移行が進む
ScalaはJavaの後継言語と言われ、Javaとの互換性が高いのも特徴です。実は、ScalaはJava以外でもRubyからScalaに、PHPからScalaへの移行実績があります。そのため今後、既存のシステムからコードがシンプル・簡単なScalaへの移行が進んでいくと予測できるのです。
移行作業には、規模が大きなシステムほどプロジェクトに関わるエンジニアの人数が大きくなりますので、Scalaエンジニアの求人数も増加するのではないかと考えられます。
まとめ
今回は下記の項目を中心に、Scalaエンジニアの求人について解説しました。
- Scalaの特徴
- Scalaエンジニアの求人や給料
Scalaは今後需要が高まることで、求人数が伸びると予測されます。ただし未経験からの場合は、scalaスキルがないと転職の難易度は高くなってしまいます。そのため、もし将来Scalaエンジニアとして活躍したいなら、この機会にScalaを学んでみてはいかがでしょうか?