プログラミングコンテストで腕を磨ける理由4つ|作品を出してみよう!

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プログラミングコンテストとは

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プログラミングコンテストとは、課題を解き、プログラミングの技術やアイデアを競うためのコンテストのことです。

プログラミングコンテストの中には、アルゴリズムを問うような問題が出されるものや、画像処理、AIなど特定の分野に特化したものがあります。趣味や仕事でプログラミングをする人が、自分のレベルや実力を試す場として利用できます。

どんな人が参加してるの?

初心者から上級者まで幅広く参加しています。年齢制限のあるものや、学生限定のものもありますが、基本的にはプログラミングができれば、参加することが可能です。

また、いろいろなプログラミング言語が使用できるため、特定の言語しか使ったことがないという人や、プログラミングを学び始めたばかりという人も参加できます。自分に合ったコンテストに参加すると良いでしょう。

どんなコンテストがあるの?

プログラミングコンテストには、さまざまな分野や能力に特化したものがあります。例えば、特定の問題を一定の計算量、計算時間で解くようなアルゴリズムに特化したコンテスト、できるだけ短いコードで問題を解くようなショートコーディングなどのコンテストがあります。

他にも、架空のサービスのセキュリティを破るなど、セキュリティに関するコンテストや、特定のお題でアプリケーションを開発するなどのコンテストもあります。

プログラミングコンテストで腕を磨ける理由4つ

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プログラミングコンテストに参加することで、いろいろな刺激を受けてプログラミングの腕を磨くことができます。多くの参加者が参加しているプログラミングコンテストに参加すれば、目標とする人やライバルを見つけることもできるでしょう。

以下では、プログラミングコンテストによって、なぜプログラミングの技術を高めることができるかについて4つの理由を説明します。これらを意識して、プログラミングの腕を磨いてください。

過去の問題でスキルアップ

プログラミングコンテストの過去問を解くことで、スキルアップができます。プログラミングコンテストの問題は、特定の技術や能力を試すものが多く、過去問を解くことで能力を伸ばすことにつながります。

プログラミングコンテストに参加する際には、練習もかねて過去の問題をいくつか解いてみると良いでしょう。

プログラムを組む練習になる

プログラミングコンテストに参加することで、いちからプログラムを組む練習をすることができます。プログラミングコンテストでは、決められた時間や期限の中で、自分でプログラムを設計し、実装までしなければなりません。

通常の業務では、一から自分で考えてプログラミングを組むことは少ないと考えられます。そのため、プログラミングコンテストに参加することで、プログラムを組む能力を鍛えることができます。

自分の実力を知ることができる

プログラミングコンテストに参加することで自分の実力を知ることができます。プログラミングコンテストでは、ランキングや成績上位者が発表されるため、自分の実力がどのレベルなのかを知ることができます。

また、成績だけではなく、問題を解く中で苦手な分野や苦手な問題のタイプが分かります。自分の苦手や得意を知ることも、実力を知るためには重要です。

より上位を目指すモチベーションになる

プログラミングコンテストでは、成績やランキングが分かるため、より上位を目指すモチベーションになります。特に、定期的に開催されているコンテストでは、前の結果よりも良い成績を取ろうと勉強や練習に力が入るため、モチベーションを維持することができるでしょう。

また、商品や賞金が出るコンテストもあるため、入賞を目標に、プログラミングの勉強を進めるのも良いでしょう。

プログラミングコンテストに作品を出してみよう!

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プログラミングコンテストに作品を出し、評価を得ることができます。プログラミングコンテストの中には、作品を提出するタイプのコンテストがあります。

提出した作品は、審査員や一般のユーザに使用してもらうことができます。また、感想や評価を受けて、自分の作品を客観的に見つめ直すことができるチャンスでもあります。

どんな作品を出したら良いの?

プログラミングコンテストの参加者が提出する作品は、コンテストによって異なります。

お題に沿ったアプリケーションを開発するタイプのプログラミングコンテストもあれば、JavaScriptなど特定の言語を用いることを条件にしたコンテスト、特定のライブラリに特化したコンテストもあります。

コンテストのホームページや募集要項を見て、自分の興味のあるものや挑戦したい内容のコンテストを選んで、作品を提出しましょう。

プログラミングコンテストの種類

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プログラミングコンテストには、さまざまな種類があります。これらは、試されている能力や、特化している分野によって分類することができ、セキュリティ、AI、アルゴリズム、プログラミング作品などがあります。

以下では、この4つのタイプのコンテストそれぞれについて、どういった能力が求められているか、どのような形式でコンテストが行われるかなどを紹介します。自分の適性に合ったコンテストに参加しましょう。

セキュリティ

プログラミングコンテストの中には、不正アクセスやDOS攻撃などセキュリティに関する知識や能力を問うものがあります。セキュリティのコンテストでは、ハッキングやバグを見つけるなど、セキュリティの脆弱性を指摘するタイプが多いです。

問題や課題が与えられ、制限時間内に特定のデータを得るなど課題をクリアすることができれば成功となります。クリアできた課題の数や、クリアできた時間に応じて得点が与えられるものが多いです。

AI

AIに関する実践的な能力を測るプログラミングコンテストもあります。AIについての知識はあるが、実際に実装したことがないという人は、スキルアップを目指せるコンテストです。

特に、機械学習を用いて解決すべき課題が与えられ、それを一定期間、一定時間内で解決するというタイプのコンテストになります。成績は、識別課題であれば正しく識別できた割合に応じて得点が与えられ、結果が決まるというものが多いです。

アルゴリズム

アルゴリズム知識と実装力を試すプログラミングコンテストも存在します。ソートや経路探索など、アルゴリズムについての知識を得たい人、実装できるようになりたい人向けのコンテストです。

こうしたコンテストでは、制限時間内にいくつの問題を解決できたかによって得点が付加されます。ただ問題を解くだけではなく、限られた計算量や計算時間の中で解決する必要があり、アルゴリズムに関する知識が求められます。

プログラミング作品

プログラミング作品を提出するタイプのプログラミングコンテストもあります。実際に自分で手を動かして作品を作ってみたい人や、いちからアイデアを出して形にしたいという人向けのコンテストになっています。

このようなコンテストでは、作品の募集要項に合わせて自分でアイデアや実装方法、設計を考えることになります。評価は、審査員に作品を使ってコードを評価してもらい、入賞者を決めることが多いです。

おすすめのプログラミングコンテスト

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ここからは、おすすめのプログラミングコンテストをいくつかご紹介します。プログラミングコンテストには、初心者を対象としたものや上級者向けのもの、年齢制限を設けているものなど特徴があります。

以下では、U-22プログラミングコンテスト、AtCoder、SECCON、全国小中学生プログラミング大会について、それぞれどのような特徴があるかを説明します。参加条件や、特徴をみて、自分の目指すレベルに合ったコンテストに参加しましょう。

U-22 プログラミングコンテスト

引用元:U-22 プログラミングコンテスト https://u22procon.com/

U-22プログラミングコンテストは、22歳以下を対象とした作品提出型のプログラミングコンテストです。年齢のみ制限がありますが、チームでの参加も可能です。

作品のジャンルや、使用言語に制限はなく、自由に作品を制作して提出できます。提出した作品は、「プロダクト」「テクノロジー」「アイデア」という3つの評価ポイントと「総合」で審査され、経済産業大臣賞や、各スポンサー企業賞が選出されます。

AtCoder

引用元:Atcoder https://atcoder.jp/?lang=ja

AtCoderは、オンラインで行われるプログラミングコンテストです。AtCoderのウェブサイトでアカウントを作成すれば、簡単に各種コンテストに参加することが可能です。

また、企業が開催するコンテストや、定期的に開催されるAtCoder Beginner Contestなど、さまざまなレベル、ジャンルのコンテストが開催されており、世界中のプログラマーが参加しています。

SECCON

引用元:SECCON https://www.seccon.jp/2020/

SECCONとは、情報セキュリティをテーマとした多様な競技を開催する情報セキュリティに関するコンテストイベントです。実践的情報セキュリティ人材の発掘と育成、技術の実践の場を提供することを目的として設立されました。

問題を解くタイプのコンテストやハッカソンなど、さまざまなコンテストが開催されます。プログラミングコンテストだけではなく、ワークショップやカンファレンスも開催されています。

全国小中学生プログラミング大会

引用元:全国小中学生プログラミング大会 http://jjpc.jp/

全国小中学生プログラミング大会は、小中学生を対象とした作品提出型のプログラミングコンテストです。日本国在住の6歳以上15歳以下が参加可能なコンテストで、一人何作品でも提出できます。

審査基準は、発想力、表現力、技術力となっており、プログラミングの能力だけではなくアイデアも重要です。また、作品形式はアプリやゲームなどのソフトウェアに限定されていないため、ロボットや電子工作などのハードウェアでも応募が可能です。

プログラミングコンテストに挑戦して作品をつくってみよう!

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プログラミングの勉強を始めたら、作品をつくってプログラミングコンテストに挑戦してみましょう。そして、自分の高めたいスキルに合わせて、参加するコンテストを選びましょう。自分でいちからプログラムを設計して作品をつくり競い合うという経験は、普段の学習ではなかなか得られない学びとなるはずです。

この記事を書いた人

兵庫県西宮市出身。現在大学4年生。プログラミングスクールを卒業したのち株式会社SAMURAIでインターン生として活動中。
記事の執筆や編集、業務改善システムの改善を担当中。

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