独学でプログラマーになろう!
プログラマーとは、主にコンピューターのプログラミング言語を用いて、ゲームやスマホアプリ、Webサイトを制作する人のことをいいます。アプリやゲームの開発に欠かせないプログラマーは、現在人気のある職業だと言えます。
プログラマーになるには大学や専門学校で学ぶ方法もありますが、一人で勉強してプログラマーになったという人もたくさんいます。今回は独学でプログラマーになるにはどうしたらいいか考えていきます。
まず用意するものは?
プログラマーになりたいという場合はまず、コンピューターを用意した方がいいでしょう。現在はスマートフォンでもプログラミングを学習することは可能ですが、長いコードを入力する場合や、複雑なプログラムの場合は、キーボードの備わったパソコンの方が効率がいいです。
これからPCを用意する方のために、どのようなコンピューターがプログラミングに向いているのかご紹介します。
WindowsとMacどちらが良い?
どんなプログラムをするかによって選ぶパソコンは変わってきますが、Macの方が汎用性が高いと考えられます。MacとWindowsではOSが違うため、WindowsにmacOSをインストールすることはできませんが、MacにはWindowsOSを仮想環境としてインストールすることが可能です。
また、Macのほうが直感的な作業に向いているという理由で、Macを選ぶ人も多いようです。
プログラミングに適しているPCのスペックは?
PCのスペックにはいろいろな項目がありますが、「CPU」「メモリ」「ストレージ」がその代表的なものと言えます。プログラミングの種類にもよりますが、やはり処理速度が速いものの方がストレスが少ないので、CPUはなるべく性能のいいものを選んだ方がいいでしょう。
メモリの容量もパソコンの作業速度に影響するため、小さいものは避ける方が多いようです。また、ストレージも大きいものの方が作業がしやすいとされています。
勉強時間はどれくらい確保すればいい?
どのくらい勉強すればプログラマーとして仕事が始められるのでしょうか。個人差はありますが、一般的に200~300時間勉強して入門レベルに至ると言われています。その上の初心者レベルには、2700時間の勉強が必要とも言われています。
プログラマーは学びながら技術を習得していく仕事です。実際にプログラマーとして働き始めてからも、日々勉強を続けている現役プログラマーが多いようです。
独学でプログラミングを習得するコツ7つを紹介!
勉強を続けるのはどんなことでも大変だと思われますが、特に独学だと挫折しがちなのではないでしょうか。プログラミングは集中力を必要とする緻密な作業です。
1つの小さなミスが全体に影響を及ぼすこともあるので、失敗が続くと途中で勉強を投げ出したくなることもあるでしょう。どうしたら独学でプログラミングが習得できるのか、7つのコツをご紹介します。
学ぶ言語は作りたいもので選ぶ
コンピューター言語にはいくつも種類があり、言語によって制作できるものが決まっており、自分はプログラミングを通して何が作りたいのかを考えることが大切です。
扱える言語によって、プログラマーとしての需要や将来性も変わってくるので、どの言語を勉強するかは重要と言えます。初心者はどの言語を中心に学べば良いのでしょうか。今回は「PHP」「Java」「Python」の3つを比べます。
PHP
PHPはWeb開発に欠かせない言語です。基本的なホームページにPHPを組み込むことで、さらに使いやすいページを作ることができます。ブログやホームページを作成・管理をするために幅広く使われているソフト「WordPress」などでも使われているため、今後も安定して需要がある言語だと言えます。
Java
Javaは現在、ゲーム、Web、スマホアプリまで、さまざまなジャンルで開発言語として使われているため、人気のある言語です。基幹システムでも使用されている、とても汎用性の高い言語だと言えます。さまざまなところで使われているJavaを身につければ、安定して仕事を得られると考えられます。Javaは比較的難しい言語ですが、将来性を考えると有望だと言えるでしょう。
Python
Python(パイソン)は、近年脚光を浴びているAI(人工知能)開発で使われる言語です。インスタグラムやYouTube、Evernoteなど、なじみの深いサービスでも用いられています。
さまざまなアプリケーションやAIの機械学習などで使われており、今後も需要が高まることが予想されます。
わかりやすい教材を選ぶ
まずは、プログラミングの全体をとらえたような、体系的な説明がされている本を読んでみましょう。全体像を把握することで、これから自分がすべきことがわかってきます。そのうえで、自分に合った教材を探すといいでしょう。
最初から難しい教材に取り組むと勉強が続けられなくなりがちです。ネット上には無料の学習サイトも多数ありますので、それをいくつか見て、わかりやすい教材を選ぶのも一つの方法です。
プログラマーのブログを読む
ブログは身近で有用な情報源です。自分に足りない知識を補うことや、わからないことを専門家に質問することもできます。現役のプログラマーが情報交換しているブログは、独学で勉強している人にも役立つでしょう。
モチベーションを保つためにも、積極的に利用すると良いでしょう。おすすめのブログを3つご紹介します。
Qiita
Qiitaは、エンジニアリングに関するさまざまな情報を交換し、記録しておくためのサイトです。たくさんの同業者と知見を共有できるという点が人気です。
エンジニアリングに特化しているので、専門的な情報が多く挙げられています。検索すれば得たい知識が見つかるでしょうし、行き詰まったときには打開策が見つかることも期待できます。
note
noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに掲げたサイトです。
エンジニアリングだけでなく、いろいろなジャンルの情報がやり取りされています。noteの特徴は自分の作品を投稿し、仕事を受注できることです。たくさんのフリーランスのプログラマーが自分のポートフォリオを公開しています。
はてなブログ
はてなブログは、「書きたい」思いを実現できるブログサービスです。
さまざまなジャンルの人が、自分の気持ちやこだわりをつづっています。ここでもたくさんのプログラマーが、感じたことや考えたことをブログに残しています。技術的なことから働く環境まで、プログラマーの本音に触れることができるでしょう。
実際に開発してみよう
本をどれだけ読んでも、技術が身についたことにはならないでしょう。実際に開発してみることが一番大切です。簡単なものからコーディングしてみましょう。
自分が作ったものでプログラムが動くことが実感できれば、自信にもつながります。頭で理解するだけでなく、実践してみると好奇心もさらに湧いてくるのではないでしょうか。
トライアンドエラーを繰り返す
実際にプログラムを動かしてみると、思ってもみなかったところでつまずくことがあります。動かないけれど、どこがエラーなのか分からないということも多いでしょう。
どんなことでも同じですが、最初から上手にできる人はいないでしょう。何度も試行錯誤を繰り返すことが上達への道だと言えます。やってみてダメだったら違う方法を考えたり、もし身近にプログラマーがいればその人に質問してみたりするのもいいでしょう。
モチベーションを保つ
一人で勉強していると、行き詰まったり、途中でつまらなくなったりしがちです。独学で大切なことは、モチベーションを保つこと、とも考えられます。モチベーションを保つにはさまざまな方法があります。
独学仲間を作るのもいいでしょうし、新しい言語に挑戦してみるのもいいでしょう。どんなことがしたくてプログラマーになりたいと思ったのか、目的を常に考えながら勉強するとモチベーションも保てるでしょう。
勉強会に参加してみる
プログラミングの勉強会はオンラインを中心に、たくさん開かれています。一人では問題が解けないときやマンネリ化してきたときに、勉強会は効果的でしょう。
スクールのように授業料が高くなく、一回の参加でいいというのもハードルが低くてとっつきやすいポイントです。興味のある勉強会を見つけて、上手に使いたいものです。
独学がうまくいかない!そんなときはこちら
勉強を始めてみたけれどうまくいかない、どうしてもわからない部分がある、そんなときには軌道修正をしてみましょう。プログラミングの勉強を諦めずに続けるための3つの方法をご紹介します。
言語を変えてみる
難易度が高い言語に最初から挑戦してしまって挫折する人は多いようです。そんなときは学習する言語を変えてみましょう。上でご紹介した3つの言語の中で、Javaは特に難しいと言われています。
もしJavaでつまずいてしまったら、より易しいと言われるPHPやPythonに乗り換えてみると良いでしょう。一つの言語で成功できれば自信がついて、他の言語を勉強するコツもつかめます。
教材を変えてみる
勉強を本で始めた人もいれば、インターネットを見て始めた人もいるでしょう。勉強に行き詰まってしまったときには教材を変えてみるのも有効です。
豊富にあるプログラミング教材の中で、今まで触れてこなかったジャンルに目を向けてみると、気分転換にもなり、突破口を開くきっかけにもなるでしょう。
プログラミングスクールに通ってみる
独学での習得が無理だと思ったときには、スクールを利用してみましょう。専門学校や大学はある程度の時間とお金がかかりますが、スクールならいろいろなコースの中から自分にあったものが選べます。
オンラインで学べるスクールもたくさんあります。専門の先生に教えてもらうことで格段にプログラミング技術が上がることが期待できます。
プログラミングを独学で習得して、プログラマーになろう!
プログラミングは地道な努力が必要な作業です。たったひとつの小さな間違いでうまく動作しないときには、うんざりしてしまう人もいるでしょう。ですが、独学でプログラマーになることは可能です。
自分に合った勉強法を見つけるのが一番大切ですが、SNSで自分の学習状況を公開する、プログラマーのブログを見るなど、モチベーションを保つ手段を見つけられれば、勉強も続けられるのはないでしょうか。