2020年、文部科学省により学習指導要領が改定され、小学校での「プログラミング学習」が始まります。
これは将来的に不足する事が想定されているIT人材を育成することや、物づくりの基本となる論理性を学ぶこと、多様化するIT社会において「自分にとって必要な情報や知識」がわかり易くなることを目的とし進められています。
小学校での「プログラミング学習」が義務付けられる世情を踏まえ、プログラミング学習のメリットは期待されています。
今回は、子供向けのプログラミング学習アプリやその効果をご紹介していきます。
この記事の目次
プログラミング子供向け学習とは
小学校でプログラミングの必修化
小学校でプログラミングが必修化される大きな理由には、まずIT人材の不足が挙げられます。多くの企業ではパソコン業務が必須となりつつあり、企業システムを根本から理解する為にも、プログラミングから学んだ上で充実して仕事出来る事が求められます。
また今後のIT時代を生き抜く上での学習そのもののメリットの大きさに加え、IT関連技術を身につけることによって、就職の選択肢がかなり増えることにもつながります。

【子供向け】プログラミング学習おすすめアプリ10選
さてここからは、子供向けのプログラミング学習でおすすめされやすいアプリを、10選の形で具体的にご紹介していきます。現代では子供向けのプログラミング教材が豊富に用意されており、どの教材アプリにおいてもそれぞれの特徴・利点を持ち合わせます。
子供向けプログラミングであるため、どのアプリ教材も基礎的な内容・項目から学べるため、アプリそのものを選ぶ場合も比較的簡単に利点がわかるでしょう。
Code Karts
画面上にプログラミングに関する問題がすごろくの形(ゴールまでのルートの形)で表示され、順路に従って進んでいくゲーム感覚で学べるアプリです。
学習レベルが70個以上あるため、多くの子供が飽きずに学べる学習環境に満足できるでしょう。レベル10までは無料で遊べて、レベルが上がるごとに方向指示を出すだけではゴールできないようなコースも登場します。いろいろな障害をクリアする形で学習を進めていきます。
ピタゴラン
画面内に独自の仕掛けを作り、キャラクターとなる「ボール」を転がしながらゴールへ向かうという、こちらもゲーム感覚で楽しめるアプリです。画面上を指でなぞって線を描くと、その道順に沿った仕掛けが登場します。
その仕掛けにはドミノ、ループ、坂道、滑車などが用意されており、タップしながら簡単にカスタマイズしていけます。仕掛けの組み合わせ方によって難易度が上がる形で、多彩なチャレンジが楽しめます。
viscuit
次に「viscuit(ビスケット)」ですが、これは簡単なビジュアルプログラミング言語を使ったアプリで、アニメーション・ゲーム・絵本などを多様な形で遊べるアプリプログラミング学習になります。子供向け教材なので難しいコマンド入力などはなく、ゲーム感覚でプログラミングを学習できるのがビスケットの特徴です。
好きな色彩を画面上で選んで絵を描き、それを思い通りに動かしていく操作がビスケットの基本となります。
GLICODE
こちらは江崎グリコ株式会社が開発した子供向けプログラミング学習アプリで、ポッキーをルールに従って並べていき、こちらも遊び感覚・ゲーム感覚でプログラミングの基本的な学習ができる優れモノです。
対象年齢が3~4歳と低い年齢に設定され、多くの子供にとって着実にプログラミング学習が可能でしょう。Android 5.1以上とiOSは対応とされており、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスで利用できます。
スクラッチジュニア
スクラッチジュニアは、主に小学生向けに開発されたビジュアルプログラミング言語の教材で、キーボードを使わないままプログラミング学習ができ、プログラミング初心者でも簡単にゲームやアニメーションを作ることが可能です。
スクラッチの操作方法をさらにシンプル化して、幼児からプログラミング学習ができるようにしており、さまざまな命令ブロックを使ってキャラクターを動かせます。
LightBot
次は「LightBot」ですが、こちらも低学年の子供向けに開発されたプログラミング教材であり、男の子のロボットと女の子のロボットからキャラクターを選び、8つからなる基本コース、6つからなるプロシージャ・ループなどを使って学習を進めていきます。
学習方法では、キャラクターロボットをコントロールしながら全ての青いタイルに明かりをつけ、青いタイルの上に移動して電球のブロックを実行する継続的な動作となります。
アルゴリズムシティ
画面のルート上にあるコインを集めるゲーム型のプログラミング学習アプリで、キャラクターを設定しつつ、どうやってコインをゲットしていくかをじっくり考え、コマンドブロックを使いながら指示をしていきます。
こちらのプログラミングアプリも、キャラクターを動かすことでコーティングを楽しく学ぶことができます。また、集めたコインを使って、アプリ内で多彩な動物キャラクターを購入することもできます。
トライビットロジック
「トライビットロジック」では論理演算パネルの組み合わせによってプログラミング学習を進められ、こちらも対象年齢が4歳以上と低い年齢に設定されており、多くの子供が実践的にプログラミングを学べる環境がそろえられています。
画面上で、マスコットキャラが論理演算について解説してくれる上、パズルモード、ディフェンスモードなどを楽しめます。
プログラミングゲーム
「プログラミングゲーム」ではいろいろな障害を乗り越えてコインを集めるという、こちらもゲーム感覚でプログラミング学習を楽しめます。すごろくのような感覚で学習を進めていき、コマンドの組み合わせによってプログラムを自在に組んで学習します。
子供向けプログラミングなので多彩な学習モードが用意されており、迷路遊びを楽しむ感覚ですぐ利用できるため、プログラミング学習の初心者でも最適でしょう。
デジタルパペット
「デジタルパペット」はバトルゲームをプログラミング学習に取り入れた画期的なアプリです。画面上のキャラクター「パペット」を動かし、敵の赤いパペットを全滅させればステージクリアになります。
80種類のステージがあり、子供向けとして楽しめます。子供向けのプログラミング教材でありがちな「成長型コマンド」の特典も搭載されており、最小コマンドでクリアできる方法を学ぶこともできます。
【子供向け】プログラミング学習の効果6選
さてここでは、子供向けのプログラミング学習がどのような効果を持っているのかについて、その内容を6選の形でご紹介していきます。じっくり検討してみて下さい。
プログラミングを子供向け教材で習う場合の大きなメリットは、まず子供の頃から思考力が身につくことをはじめ、ゲーム感覚で簡単に難しいプログラミングを学ぶことができ、さらに論理の組み立てによってさまざまな疑問を解決に導ける実力が得られます。
思考力・創造力が身につく
プログラミングそのものが思考力・創造力を養う学習方法を率先するため、子供の頃からプログラミング学習を実践することによって柔軟な思考力を培うことができます。
この柔軟な思考力を養うことにより、創造性・独創性もさらに磨きがかかっていくでしょう。1つのことでも多角的な視点から考えることができるようになり、子供向け教材によくある「成長型ゲーム」の土台をもって、これも楽しんで身につけられます。
ゲーム感覚で学習ができる
先述でご紹介してきましたが、子供向けのプログラミング学習教材というのはたいてい「遊びながら学習できるモデル」が搭載されており、その「遊び」の部分が主にゲーム感覚で学習を着実に進めていけるパターンになっています。
子供ならではの「ゲームを楽しむ力」に火をつける形で学習が進められるため、自発的に論理力・思考力を発揮するようになり、さらに学習効率も向上させられます。
組み立てて問題解決能力が身につく
これは先でご紹介しました「思考力・創造力が身につく」というメリットに付随するものですが、特定の問題・課題に対する時でも多角的な視点を持つことを勧めるプログラミング学習では、解答に導くまでの経過をさらに分割して考えさせます。
この分析型学習によって、これまで常識としてきた学習内容を自発的に深く掘り下げる思考力が身につき、子供向け教材の特典をもってさらに効率的な学習が可能となります。
合理性が養われる
基本的にプログラミング学習というのは「なぜそうなるのか」を基本的な観点から求める学習姿勢を養わせます。1つの解答を導き出す場合でも、単純に解答だけを眺めるのではなく、その答えを導き出すまでの経過のほうに重点を置く学習内容となります。
このような学習姿勢によって、「問題と結論までの解答の成り立ち」がわかるようになり、子供向け教材に見られる余興的な楽しみによってさらに勉強効率も上がるでしょう。
疑問から忍耐力が身につく
1つの問題・課題を解くにもそれなりの努力や時間が必要となるものですが、子供向けのプログラミング学習ではこのための忍耐力を率先して養わせます。その方法は「楽しんで学習すること」にまずあり、飽きない学習方法をもって自発的な学習成果に見られるでしょう。
子供はすぐ物事に飽きて他のことに興味を持ちやすいため、その飽き性を「ゲーム感覚で学べる」という魅力をもって惹きつけ、学習へと向かわせます。
達成することで自信がつく
基本的な学習方法に見られる内容ですが、子供向けのプログラミング学習ではまず「子供に自信を付けさせること」を念頭に置き、1つ1つの問題解決を達成として、達成した時点で自信を付けさせることで次の学習ステップへ進ませます。
子供向けの学習においてこの「自信」はとても大切なもので、「自分ならできる」という気持ちをあらゆる問題・課題に投げ掛けられる柔軟な対応力が培われます。
プログラミングの子供向け学習ツールとしてアプリを活用しよう
いかがでしたか、今回は「子供向けプログラミング学習」の基本的な内容からそのメリットをご紹介し、さらに子供向けプログラミング教材にはどんなアプリがあるかについて詳しくご紹介してきました。
現代では子供のうちからプログラミング学習をすることに重点を置くことで、懸念されるIT人材不足の解消に当てられます。今後の世代に向けてさまざまな学習ツールで勉強し、少しでも明るい将来設計をしていきましょう。

