ICT教育の生徒への効果と活用するためのポイントそれぞれ6つ

 

ICTは「InformationandCommunicationTechnology」の略で、最近の教育現場で注目されています。

本記事では、ICTの効果とICTを効果的に活用するポイントを紹介しています。今後ICTを導入する人は参考にしてください。

目次

ICTは生徒の教育に効果があるの?

ICTの教育効果については意見が分かれますが、意見が分かれる原因には歴史の浅さがあります。ICTの教育効果の評価が定まるのは数年後と予想されますが、ICTを活用した教育にメリットがあるのは客観的な事実といえるでしょう。

ICTを活用した教育は時代のニーズで、今後は加速度的に普及していくでしょう。語学教育現場ではICTの活用が一般的になっていますが、語学教育以外でもICTの活躍場所はあります。

ICT教育が生徒へ与える効果6つ

ICT教育には確実な効果があり、効果を実感した講師は教育現場にICTを活用したくなります。以下では、ICT教育が生徒に与える効果を紹介しています。

以下で紹介する効果は一般的なもので、講師によっては、他の効果を実感する可能性があります。ICT教育の効果は実感しやすいです。

生徒への効果1:自分の考えや意見を伝えられる

パソコンやタブレットを活用するICT教育は、自分の考えや意見が伝えやすいです。言葉にするのが難しいことでも、パソコンやタブレットを活用すれば視覚的に伝えることができます。

また、インターネットに繋がっているパソコンやタブレットを活用すれば、授業時間以外でも自分の考えや意見を講師に伝えることができます。伝える手段は多く、文字・音声・画像・映像などが利用できます。

生徒への効果2:授業内容が理解しやすくなる

ICT教育を実施すれば、難しい数学の授業もわかりやすくなります。数学の授業でわかりにくいのは図形問題ですが、ICTを活用すれば実際に図形を動かすことができます。

実際に図形を動かすことで、生徒は公式の意味を視覚的に理解できます。英語の発音とイントーネーションは日本人には難しいですが、ICTを活用すれば自然に身に付きます。

ICTは音声だけではなく映像も活用できるので、語学教育との親和性が高いです。

生徒への効果3:グループ活動ができる

グループ活動することも教育の一つで、学校によってはグループ活動の時間を多く設けています。グループ活動にはグループ間での議論、グループ間での発表会、グループ間での実験などがありますが、いずれもICTを活用すれば効果は上がります。

またICTを活用すれば、隣のクラスの生徒とグループを組むことも可能です。このことは非常に画期的で、将来的には、クラスの垣根を超えた授業が一般的になるかもしれません。

生徒への効果4:意欲を高められる

通常の教育は講師が一方的に話し、生徒は講師が話した内容をノートに書くだけでした。この教育方法は時間内に授業を終了させるには良いのですが、授業を受けている生徒は面白くないかもしれません。

ICTを活用すれば体験型の教育が可能になり、生徒は授業を受けるのが楽しくなるでしょう。授業を受けるのが楽しくなれば自然に学習意欲が高まり、結果的に学習成果も上がるでしょう。

勉強が出来るかどうかは意欲次第です。

生徒への効果5:思考を深められる

ICT教育を実施すれば思考は深くなります。思考の深さは一方通行の授業では培うことはできず、主体的に考えることで初めて効果が出ます。

ICT教育を実施すれば、主体的に考える習慣が身に付きます。主体的に考えることで思考が深くなるのは、問題意識を持つようになるからです。問題意識は知識を深掘りする原動力で、問題意識が強ければ強いほど思考は深くなります。

生徒への効果6:表現や技能を向上できる

副次的な効果ですが、ICTを活用すれば表現能力とIT技能が向上します。表現能力とIT技能が向上するのは、トレーニング回数の多さが関係しています。表現能力とIT技能の向上には才能は必要ありません。

表現能力とIT技能を向上させるポイントは、トレーニングの回数だけです。強いられているトレーニングは長続きしないですが、ICTを活用すれば楽しくトレーニングできるでしょう。

ICT教育を効果的に活用するためのポイント6つ

ICT教育を効果的に活用するにはポイントがあり、ポイントを押さえることで満足な結果を得ることができるでしょう。以下では、ICT教育の効果が上がるポイントを紹介しています。

ポイント1:ハードウェアとソフトウェアの導入

ハードウェアとソフトウェアの導入はICT教育の第一歩で、ハードウェアとソフトウェアがなければICT教育は実現しません。ICT教育に便利なハードウェアはタブレットで、タブレットはさまざまな科目に活用できます。

ICT教育に便利なソフトウェアには映像ソフトがあります。映像ソフトを活用すれば、語学と歴史の授業が楽しくなります。

ポイント2:道具の使い方の指導を工夫する

ICT教育の効果を上げるには、道具の使い方を指導することが大切です。高校生ぐらいになるとITツールの使い方は習得していますが、小学生はITツールに慣れていない人が大半です。

生徒にITツールの使い方を指導するときは、実践の時間を増やすことが効果的で、実践する時間を増やすことで早く慣れさせることができます。

ポイント3:授業に合った教育用コンテンツを選ぶ

ICT教育に活用できる教育用コンテンツは多いですが、授業内容に合ったものを選ぶことが大切です。授業内容に合ったものを選ぶポイントは、生徒がわかりやすいかどうかです。

この観点から教育用のコンテンツを選べば、大きく失敗することはありません。ICT教育に活用できるコンテンツは年々増えており、常にチェックすることをおすすめします。

チェックするときは説明文を読むだけではなく、実際に使うことが大切です。

ポイント4:共有フォルダを利用する

共有フォルダを上手に活用することで、ICT教育の効果が上がります。特に効果的なのは美術系の授業で、講師は共有フォルダにアップされた生徒の作品を見ることで、生徒の成長具合を常にチェックすることができます。

アップした作品にコメントを添えると効果的です。講師のコメントを見た生徒は必ずや喜んでくれます。喜んだ生徒の学習意欲は増し、次回の美術の授業が待ち遠しくなるでしょう。

ポイント5:グループウェアの導入

グループウェアは情報共有のソフトウェアで、ICT教育にも役立ちます。グループウェアを導入することで、生徒の様子を常に観察することができます。

しかし、生徒が発言しなければ意味がありません。生徒に積極的に発言してもらうには雰囲気作りが大切ですが、よい雰囲気作りの基本は言葉遣いです。

講師はグループウェアの中では、威圧的な言葉は使わない方がよいです。威圧的な言葉は生徒を萎縮させ、生徒の発言意欲を削ぎます。

ポイント6:ブログの活用

ブログを活用することで、ICT教育はスムーズになります。次の授業の予習内容を追加で伝えたいことはありますが、ブログを活用すればすべての生徒に予習内容を伝えることができます。

ブログの活用は生徒の復習にも効果的です。授業中に生徒がわからなかったことをブログで再説明すれば、生徒は効果的に復習できます。

ブログの使い方は自由で、工夫次第で可能性は無限に広がります。

効果的に使用するために注意すること

客観的に見てICT教育は効果がありますが、注意点を守らなければ失敗に終わる可能性があります。以下ではICT教育の注意点を紹介していますが、注意点は誰もが陥りやすいことです。

ICTを使うことだけを目的にしない

ICT教育の注意点は杓子定規にならないことですが、ICTを活用することを目的にすれば杓子定規になりやすいです。杓子定規にならないポイントは、ICTは道具であると認識することです。

そう認識することで、気持ちはだいぶ楽になるでしょう。教育の真髄は生徒に合わせて説明することで、ICTはそのための道具に過ぎません。ICTを道具として活用すれば、ICT教育の効果は飛躍的に伸びるでしょう。

教育にictを効果的に取り入れよう

ICT教育は時代の流れで、今後の教育現場はICTなしでは成り立たないでしょう。そのような事実を考えると、ICTを否定するのではなく、ICTを効果的に取り入れることが大切です。

ICTを効果的に取り入れるポイントは、ICTの長所に注目することです。ICTの長所は広く知られていますが、実際に体験すれば知られていない長所に気付くかもしれません。

この記事を書いた人

兵庫県西宮市出身。現在大学4年生。プログラミングスクールを卒業したのち株式会社SAMURAIでインターン生として活動中。
記事の執筆や編集、業務改善システムの改善を担当中。

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