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ICT教育とは?ICT教育が注目される理由2つ|ICT教育の導入事例

「IT(情報技術)」という言葉を耳にするになったのは1995年頃からですが、最近では「IoT」や「ICT」などの言葉がよく聞かれます。

ICTとはITの中において主に「通信・伝達」を対象とし、IoTとは主に「機器などの遠隔制御」を対象とした技術の総称をいいます。

ICT教育とは?

日本語で「ICT」は情報通信技術と訳されていますが、ICT教育とはインターネット回線に繋いだパソコンやタブレット端末を使った小中高校での教育方法をいいます。そもそも、ICTという言葉は「IT(情報技術)」と「C(通信)」を合体した用語であり、基本的にほとんど同義語と考えても差し支えありません。

ちなみに、日本のICT教育は国際的な比較において、5~10年くらい遅れているのが実態といわれています。

ICT教育の導入が注目されている2つの理由

これから将来を担う子どもたちは、日常生活をする上でICT技術を避けて通ることができない現実に直面しているため、学校教育において基礎的な知識を身に付けておくことが不可欠といえます。パソコン操作の習熟することによって、生徒にとって学習方法や知識習得の幅や選択肢が広がるメリットがあります。

また、教師にとって教材の資料作りや準備の効率化が進み、作業時間の短縮や業務時間の有効活用が図れるメリットがあります。

ICT教育の導入が注目されている理由1:ネット環境が充実しICTが便利になった

政府は児童・生徒の情報活用能力の向上能力を図るため、学校におけるコンピュータや情報通信ネットワークに必要な環境整備の推進に力を入れています。

具体的には、文部科学省が2018年度から「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」を策定し、学校におけるネット環境などのインフラ構築と並行して、PCやタブレット型端末機などの導入台数を1台/3.6人とする目標を掲げた環境整備を推進しています。

ICT教育の導入が注目されている理由2:遠隔授業が必要となったため

ICT教育の導入が急がれる背景には、日本の少子高齢化や出生率の低下に伴い、過疎地や遠隔地における学校閉鎖が問題となっていることから、インターネットを利用した遠隔地授業の必要性が高まっています。

ICT教育の導入によって、児童や生徒のプレゼンテーションやディスカッションを取り入れたアクティブラーニング式の授業が伸展し、併せてWEB会議システムの活用によって遠隔地授業の実現が可能となります。

ICT教育の導入のメリット5つ

ICT教育の導入の目的は、ICT機器を利用して視覚や聴覚に訴えるわかりやすい授業を推進し、情報収集や活用能力を高めることで、多様で創造的な人材を育成するといったことが挙げられます。

ICT教育の導入によって、従来の教師から生徒への一方向の授業スタイルから、双方向の授業やアクティブラーニングへの転換がもたらされ、教育の質的向上が期待されますが、ICTの知識に乏しい教師にとっては大きな負担になるでしょう。

ICT教育の導入のメリット1:デジタル教材で子供の体への負担が少ない

ICT教育の導入のメリットの一つ目は、低年齢層にとって身体的な負担軽減につながることが挙げられます。ICT教育の導入によって、授業で使うデジタル教材化が進み、教科書や教材などを詰め込んだ重いランドセルを背負う登下校が少なくなります。

また、宿題や課題研究などにおいても紙媒体の情報のやり取りが少なくなると考えられます。

ICT教育の導入のメリット2:事務作業がなく先生が授業準備に時間が割ける

ICTの導入によって教師の作業の効率化が進むため、本来の業務である授業準備などの教務に注力しやすくなります。

ICT教育の導入のメリット3:情報社会で役立つ基礎力を得ることが可能である

ICT教育の導入のメリットの三つ目は、ICT機器を利用したグローバルな情報社会において不可欠で有益な基礎知識が得られることが挙げられます。ICT教育の導入によって、オンラインでのビデオ会議システムやプロジェクターなどの利用が促進されるため、リアルタイムで必要な情報収集が可能となります。

特に英会話などの授業においては、遠隔授業によって外国人講師の授業が受けられるメリットが大きいといえます。

ICT教育の導入のメリット4:アクティブラーニングへの転換が図れる

ICT教育の導入のメリットの四つめは、今までのような教師による一方向の受動的な授業や学習から、生徒たちも含めた双方向で積極的かつ能動的に意見や考えを交わすことができるアクティブラーニングへの転換が図れることが挙げられます。

アクティブラーニングへの転換によって、グローバル社会で活躍するために必要なプレゼンテーション能力やディベート能力を育成することが可能となります。

ICT教育の導入のメリット5:プログラミングを通して創造性を育む

CT教育の導入のメリットの五つめは、プログラミングの基礎的知識を習得することによって論理的思考のリテラシーを育むことが挙げられます。

論理的思考のリテラシーの育成は、単にプログラミングの知識や技能が身に付くだけでなく、グローバル社会に適応するために必要な思考力や表現力、判断力などが育成されるメリットがあります。

ICT教育の導入事例3つ

文部科学省のICT教育の5カ年計画では、PCなどの端末機の導入を1台/3.6人を目指していますが、現状では計画通りの進捗状況とはなっていません。ICT教育の導入にあたっては、PCなどのハードウェアーの導入以外にも、システム開発やメンテナンス体制の構築、あるいはトラブルシューティングなどのソフトウェアーの整備も欠かせません。

導入事例1:日本

日本におけるICT教育は、国家プロジェクトのスタートの遅れもあって、未だにペーパーレス化にはほど遠く、多くの学校では紙の教科書・ノート・鉛筆や黒板を使っているのが実態です。

そんな中でも一部の学校においては、電子辞書の導入やタブレットの活用によって教育ツールのスリム化を実践している事例があります。

近畿大学附属高等学校

大阪府東大阪市に立地する近畿大学附属高校や中学校において、活用環境や機器の整備などを行い、生徒たちはiPadを使用してICT教育を受けています。

このようなICT教育の実践が認められ、文部科学大臣賞の受賞や日本初のアップル社の「ADS(Apple Distinguished School)」の認証を受けています。

導入事例2:シンガポール

教育立国を旗印に掲げるシンガポールにおいては、教育省が国の方針としてICT教育を導入しており、21世紀に活躍できる人材育成に取り組んでいます。

また、教育省のICTにおける教育プランでは、特定の教科に限定するのではなく、あらゆる場面にてICT機器を活用することを想定した内容になっています。

導入事例3:デンマーク

デンマークのICT教育の実情は、初等教育におけるIT導入IT教材を用いた教育の導入促進を実践しています。デンマークにおけるICT環境の整備は教育現場だけに止まらず、遠隔医療とビジネス分野における電子商取引の伸展の3本柱を中心に据えて実践してます。

ICTとIoTの違いとは?

「ICT」とは、情報技術(IT)の中においてインターネットなどを利用した映像や音声機器などの通信技術を総称する用語であり、IoTとは、遠隔地のあらゆる機器などの制御技術を総称する用語です。

IoTを利用した身近な技術には、外出先からのエアコンや監視カメラの起動や停止、医療分野における遠隔診断、自動車や農機具などの自動運転、ドローンを使った撮影や運送などの例があげられます。

日本はまだまだICT教育の導入が遅れている

技術先進国といわれて久しい日本ですが、諸外国と比べても、日本の教育現場におけるICT化は遅れているのが現状です。

ICT化の指標の1つに、児童・生徒1人当たりの端末機の支給台数がありますが、単純にPCやタブレット端末機の支給台数だけでは比較できないにしても、日本が欧米先進諸国と比べて遅れを取っていることは、火を見るよりも明らかです。今後、日本の教育現場でICT化が進めば、生徒と教師にとってメリットが多いため、導入が期待されています。

書いた人

Yusuke Shimizu

大学ではComputer Scienceを専攻しています。
趣味は、カフェめぐり、サイクリングです。