フリーランスエンジニアって稼げるの?
なるために最善な手順や方法を知りたい!
この記事を読まれている方の中で、こういった思いを抱いている方も少なくないかと思います。
フリーランスという働き方自体、「自由そう」や「正社員の倍稼げる」なんてイメージが先行していることもあるので気になりますよね。
とはいえ、実はフリーランスエンジニアといっても働き方がいくつかあったりして意外に知られていない実態も多々あるのです。
そこで今回はフリーランスエンジニアの実態として「収入面」や「向いている人の特徴」についてご紹介していきます。
併せて「フリーランスエンジニアになるための手順や学習方法」についてもお伝えしているので、是非参考にしてみてください。
この記事の目次
フリーランスエンジニアの実態
フリーランスエンジニアの需要を先にお伝えすると「かなり需要がある」と言えます。
働き方も様々で、
- 開発現場に常駐し会社員のような働き方で仕事をする人
- 在宅やノマドワーカーとして自由に働く人
といったように自分で環境を選びながら働くことができます。いずれにしても仕事は多く、ある程度スキルを持っていれば仕事には困らないでしょう。
いま現在、IT業界では深刻なIT人材不足です。IT分野を中心に調査を行っているGartnerは、「2020年末までに、日本のIT人材は質的に30万人以上の不足に陥る」と今後を予測しており、IT分野においてただ人材が不足していくだけではなく「質」の不足を強く述べています。
つまり、IT業界は人手不足が深刻化しており、スキルさえ兼ね備えておけばどの企業からも重宝されている時代ということです。
そもそもフリーランスエンジニアとは
フリーランスエンジニアとは、企業や組織に属さずに「個人事業主」として自分で仕事量や作業時間を決めて働くエンジニアのことを指します。
基本的にはクライアント企業と個人で契約を結び、企業から直接報酬を得ます。個人事業主として、「税金関連」や「営業獲得」までを全て自分で進めなければならないので、独立思考の方や今後に繋げたいと考えている方には適しているでしょう。
会社に属しているより、
- 収入アップが期待できる
- 休みを多く(自由に)確保できる
このようにプラスに動く傾向が多いので、現在会社員の方でも将来的にフリーランスを視野に入れるようになるのも納得です。
平均年収は?
フリーランスエンジニアの年収は、仕事内容や難易度によって大きく異なりますが、一般的に約600~800万円程度が相場です。
特例で個人のスキルが突出していたり、業績が著しく伸びている企業案件などであれば月100万円を超えることもありますが、フリーランスになると会社員時代よりほとんどの人の収入が上がります。
ただし注意点として、フリーランスの場合は額面の収入が上がったとしても、自分で税金や国民保険などを支払うため手取りとしては正社員より下がってしまうこともあります。一般的に正社員の給料の 120%~130%程度で同額になるイメージです。
平均年齢・独立に最適な年齢は?
フリーランスの平均年齢のメイン層は30~40代です。会社員と違い仕事がないと当然無収入になってしまうので、実務経験を数年積んで得た人脈やスキルを元に独立していく傾向が多いです。
とはいえ、最近では20代のフリーランスエンジニアも増加傾向にあり、自らの経験談を情報発信している若者が多くなってきたことから、「フリーランスエンジニアの働き方」に影響されている方が増えてきているのです。
現代はtwitterやFacebookなどのSNSコミュティーが盛んで、身近にフリーランスエンジニアという働き方を知ることができ、その働き方に憧れを持って本格的にプログラミングを学習し始める若者も多くなってきています。
いずれにしても、早いうちにエンジニアスキルを習得しておくと確実に選択肢の幅が広がるのでオススメです。
フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
メリット
- 高収入を狙いやすい
- リモートワークが可能
- 柔軟に働ける環境(時間や場所)
最大の魅力はこの3つではないでしょうか。子育て中の女性や家庭の事情で無理なく働きたいという方でも、フリーランスエンジニアであれば、柔軟に働くことができるので女性でも目指したいと思われている方が増えているのも共感です。
デメリット
- 安定した収入の保証がない
- 案件に年齢制限がある
- 社会的信用が弱い
正社員と比べて、フリーランスというのは社会的信用が低くなり、仕事も決して安定とは言い難いです。しかし現代のIT業界のフリーランスというのは、さほど不安定ではありません。
理由は前述していた通り「圧倒的な人材不足」であるからで、一般的な契約期間は3ヶ月程度で更新していき、場合によっては未更新で案件終了になるケースも出てきますが、その場合はまた次の仕事を探せばいいのです。
スキルさえ習得し続けていれば「仕事に困る」ということはまず陥らないので、エンジニアである以上、常に向上心を持ち続けることは非常に大切です。
フリーランスエンジニアなる為の最善な方法・手順
まずは必要なスキルレベルをチェック
前提として、フリーランスエンジニアに求められるスキルは主に2つあります。
- 専門的なエンジニアスキル
- コミュニケーションなどのビジネススキル
専門性を高めていく上で、プログラミングの知見や能力とともに、ソフトウェアやハードウェアなどの知識もフリーランスで働くエンジニアにも必要なスキルです。
どちらかが欠けていると、継続的に活躍していくのは難しく、個人の評価を上げるためにも技術力とビジネススキルは確実に押さえておきましょう。
フロントエンドエンジニアの場合
フロントエンドエンジニアはWebサービス開発を行う仕事であり、Webページを構築している、
- HTML
- CSS
- JavaScript
の3つがあり、もっとも多く使われているのが「JavaScript」です。(参照元:Stack Overflow https://insights.stackoverflow.com/survey/2016)
アプリを開発するためにはフロントエンドは必須であり、今後さらにインターネットが拡大していくことが予測されていますので、将来性も高い職種です。
この3つの言語を習得することで、Webサイト制作やLPのコーディング案件などの仕事に直結するので案件を受注しやすくなります。
サーバーサイドエンジニアの場合
サーバーサイドエンジニアになるために必要なスキルは大きく分けて、
- プログラミング言語(RubyやPHP等)
- 言語別のフレームワーク
- データベースの知識
この3種類があります。
フレームワークは開発を容易に行えるように作られた雛形のことで、代表的な例でいうと、
- Ruby→「Ruby on Rails」
- JavaScript→「React.js」
といったものがあります。
データベースとは、多くの情報を一元化し管理でき、様々な用途によって使用できるようにするものです。
その際に必要になってくるのが、「MySQL」「SQL Server」などといったデータベース管理システムで、どういった操作をするのかをしっかり理解しておくことが大切です。
こういったスキル以外に、前述したフロントエンドの言語も覚えておくことで、サーバーサイドと両方できるエンジニアはかなり重宝されるので覚えておくと良いでしょう。
プロゲートやドットインストールを活用
目安の学習期間は最低でも半年は見ておきましょう。プログラミング学習は9割挫折してしまうなんて言われており、最初は「プログラミングって楽しい!」という気持ちで学習していくことをオススメします。
その中で取っ掛かりとしてオススメなのが、
- Progate(プロゲート )
- ドットインストール
といったオンライン学習サービスで、特に動画学習サービスは初心者にもわかりやすくとても活用しやすいです。
そしてスキルを習得するには、まずは最低半年を目安に学習に励むと良いでしょう。「独学は厳しい...」と挫折しそうな場合には、スクール受講を視野に入れてみてください。
必要があればプログラミングスクールを利用
前述したように、まずは自分で学習を始めてみてから、
独学では挫折してしまうけどもスキルを習得したい。
このように思われた場合には、プログラミングスクールの受講を検討してみてください。中には転職や案件獲得の保証までサポートしてくれるスクールもあるので、気になる方は一度無料カウンセリングや説明会に足を運んでみるといいかもしれません。
独立の手続きをしよう
フリーランスエンジニアになるためには、独立の準備や手続きをしなければなりません。
手続きが必要なものは、
- 健康保険や年金の手続き
- 個人事業の開業届出
- 青色申告承認申請書
などが必要になっていきます。
その他でも自分でSNSを活用したり、積極的に勉強会などに足を運んだりして人脈や自分のスキルを向上させていけると良いでしょう。
クラウドソーシングサイトを利用して実際に仕事を取る
まずはクラウドソーシングなどの、クライアントの依頼とエンジニアをマッチングするサイトに登録してみると良いでしょう。インターネット上で在宅ワーク募集案件が載っており、自分ができるスキルの募集案件へ積極的に応募していくことをおすすめします。
プログラミングはインプットよりアウトプットしていく方が圧倒的に成長スピードが早いので、「習うより慣れろ精神」を心掛けていくことが大事です。
フリーランスエンジニアとして高単価な案件を獲得するには?
スキルが上がっていくと徐々に一つの案件単価も上がっていきます。
単価をあげていくには、
- 技術力を高めて実績を作ること
- クライアントからの評価を大切にすること
- フリーランスに特化したエージェントを利用する
このようなことが大切です。
自分で仕事を探していくのももちろんですが、フリーランス専門のエージェントを活用することで、自分の市場価値を調べるキッカケになるのでオススメです。
手当たり次第に高単価案件を探すのではなく、現状持っている自分のスキルを複数掛け合わせて高単価案件を目指すと売上が向上していきます。
まずは自分の技術を磨き、できる案件から実績を積み上げてながらクライアント目線で仕事をして評価を高めていくことが大切です。
どんな人がフリーランスエンジニアに向いている?
一般的に会社勤めであると、出社や退社時間が決まっている中で、上司や部下といった人間関係も構築しなければなりません。会社の規定内に従って働くことが多いので、自分で一からスケジュールを立てていくことがあまりないかと思います。
また企業から貰う報酬とは別に税金の計算や各種必要な経費精算も自分の仕事になるので、金銭感覚・管理の徹底が必要です。全ての面において、自分を律することが最重要になってきます。
最新技術を自らキャッチアップし続けられる人
フリーランスエンジニアは、「自身のスキル×コミュニケーション能力」が大切であり、日々移り変わるIT業界を個人で生き残っていくには、最新の情報を収集し、自らのスキルに転換します。
エンジニアにとって自らの技術は財産であり、業界自体も常にトレンドが変化している業界なので現状維持では、年々需要がなくなってきてしまいます。
近年では新規事業の代表例として、「AR・VR」「仮想通貨・ブロックチェーン」などの領域が話題を呼んでいます。
こういった流行りに乗り遅れないためにも、持つ情報量の差が仕事の量に直結していくので、常に最新の情報をキャッチアップしていくことが大切です。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーションスキルはどんな職種にも求められるビジネスの基本スキルです。まず何のためのコミュニケーションなのかをしっかり把握し、目的を明確にしておくことが重要です。
そして、フリーランスとして働いていく際には、常にチャットベースで進めていくことが多く言語化する力はとても大切です。
仕事をする上で円滑なコミュニケーションを行うことが求められるので、論点がずれないように、結論から先に伝えることを意識して「自分の伝えたいこと」をわかりやすく端的に伝えるようにしましょう。
自己管理能力が高い人
そして自分で仕事をしていくフリーランス型において「自己管理能力」は必要不可欠です。
仕事面でいうと、
- 現状の案件数
- 契約内容
- 収入の予想
- 予定工数
等々の全てを自分のペース配分を見ながら自己管理しなければなりません。
私生活も不規則になりがちなフリーランスですが、体調を崩してしまっては思うように働けなくなり月の収入も減ってしまいます。慣れるまでは自分の裁量で、自己管理意識を持ち続けながら無理なく働いていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はフリーランスエンジニアの労働環境について、
- 収入面
- メリット・デメリット
- フリーランスエンジニアになるための手順
などをご紹介してきました。
スキルや実績を積み重ねていくことで、フリーランスエンジニアとしての単価相場をアップすることができます。未経験からでもしっかりとした手順を踏んで行けば、スキルを習得することは可能です。
まずはプログラミングに触れてみて、そこからプログラミングスクールを利用すると、Webエンジニアとして転職しやすく、視野がさらに広がるはずです。
本記事をきっかけに、本格的にフリーランスエンジニアを目指そうと思われた方がいらっしゃれば幸いです。