フリーランスエンジニアは意外と稼げない?高年収を叶える5つのコツ

フリーランスエンジニア 意外と稼げない……?

フリーランスのエンジニアとして活動しているけど年収が低い…、もしくはこれからフリーランスを目指したいけどあまり稼げないかも…と不安に思っている人は少なくありません。

フリーランスエンジニアとして年収をアップするにはどうすれば良いの?

こんな悩みを持つ人は意外に多いのです。

しかし、安心してください。このような悩みを持っている人は年収が低くなる方向に進んでしまっているか、年収アップのためのコツを知らないだけなんです。

本記事ではその具体的なコツと方法について解説しているので、これからすぐにでも実践してみてください!

目次

フリーランスの平均年収は

フリーランスの年収はどれくらいでしょうか?

まず弊社がエンジニア100名を対象に行った「現役エンジニアの年収に関するアンケート」の結果は次のとおりです。

雇用形態別のエンジニア平均年収

調査概要:エンジニアの年収実態調査
調査期間:2021/8/20~2021/8/31
対象者:クラウドワークスに登録している現役エンジニア100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

アンケート調査によると、フリーランスの平均年収は373万円となります。男性、女性ともに年収の差はありませんでした。

また、「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が公開しているIT人材白書のデータを確認すると、年収300万以下の割合は、以下の通りです。

  • 30代以下:35.3%
  • 40代:32.6%
  • 50代:31.2%


画像出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構(https://www.sejuku.net/blog/wp-content/uploads/2019/09/000052198-2.pdf

図表を見てわかるとおり、フリーランスは年収300万以下の割合が最も多く、年収が上がるごとにその割合が小さくなっていくことがわかりますね。

フリーランスエンジニアの年収は?

プログラマ

プログラマと言ってもその職種はさまざまあり、サーバーサイドやWeb系・組み込み系など幅広く存在します。このような背景を踏まえたうえで、一般的な求人単価をいくつか調査してみると平均月収は約70万円になります。
(※最低月収は30万円程度、最高月収は145万円程度)

つまり、平均年収はおよそ840万円です。

ただし、案件の内容や自分が持っているスキル・知識・経験に加えて、扱えるプログラミング言語の種類などによって大きく変動することに注意してください。

プログラミング言語の種類によってもサーバーやシステムの構築がメインになったり、Web開発やアプリ開発など案件内容が大きく変わります。

Webエンジニア

Webエンジニアは主にWebサイトやサービスを開発するのがメインになります。ただし、大きく2種類に分けるとするならば以下の2通りあります。

  • フロントエンドエンジニア(主にブラウザ側の実装を担当)
  • バックエンドエンジニア(主にサーバー側の実装を担当)

どちらを担当するかで若干収入も変動しますが、これを踏まえたうえで平均月収を求人単価から調査するとおよそ75万円になります。
(※最低月収は30万円程度、最高月収は115万円程度)

つまり、平均年収はおよそ900万円です。

もちろん両方を行うフルスタックエンジニアも存在するので、案件内容や自身のスキル・経験によっても大きく左右されるでしょう。

SE(システムエンジニア)

システムエンジニアは顧客からの要求を分析・定義して、どのように設計していけば良いのかを決めていく上流工程の業務がメインになります。一般的な求人サイトでの単価を調査すると平均月収は約70万円になります。
(※最低月収は30万円程度、最高月収は140万円程度)

つまり、平均年収はおよそ840万円です。

主な業務として要件定義→基本設計→実装→テストのような工程がありますが、どこまでを仕事の範囲とするか、マネジメント業務も含めるかどうかなどで実際の収入は変化していきます。
また、顧客案件なのか自社サービスなのか、開発するモノによっても業務が変化してくるので案件の内容にも左右されやすいと言えるでしょう。

フリーランスエンジニアで年収が低くなる理由とは

画像:Shutterstock

フリーランスエンジニアは、社会人エンジニアより年収が高いイメージを持たれる方も多いと思いますが、誰もが高い年収を得られるわけではありません。

理由をそれぞれ見ていきましょう。

実務経験が少ない

フリーランスは言い換えれば個人事業主であり、自分のスキル・経験を活かして事業を大きくしていかなければいけません。このような背景もあり、顧客側も実力のあるエンジニアに案件を託したいと考えるのは当然です。

そのためには豊富な知識に加えて、コミュニケーション能力であったり不足の事態での対応力なども求められます。そのため、求人サイトを見れば実務経験が3年以上必要といった注意書きがほとんどのケースで記載されているわけです。

逆に言うと経験をあまり求められない案件というのは、誰でも出来る内容という意味であり必然的に単価は低くなってしまうのです。

単価の安い案件を請け負っている

クラウドソーシングサービスでもWeb制作やアプリ開発の案件がたくさん募集されています。しかし、在宅で可能な仕事が多く単価は全体的に低い傾向です。

副業や開発の実績を積む分には良いですが、単価の安い単発の案件ばかり請け負っていても年収は上がりくいです。

もちろんクラウドソーシングサービスを利用するメリットはたくさんあります。しかし、高収入を得たい場合はフリーランスエンジニア専門の案件を扱っているサービスを利用したほうが良いでしょう。

スキルに自信がない

スキルに自信がないと高単価の案件は手を出しづらく、自分ができる範囲の仕事ばかりを請け負ってしまいがちです。しかし、スキルが低いと比較的安い単価のままで、エンジニアとしての成長も期待できません。

高単価の案件を取得して、収入を上げたいならどのようなスキルを上げていくべきか? を考えていく必要があります。

年収を上げるための5つのコツとは

画像:Shutterstock

まずこれだけお伝えしておきますと、エンジニア未経験者の場合は最初から高単価の案件を請け負うのは難しいと言えます。

エンジニアとして収入を上げていくには着実に実績を積むことが大切です。

客先常駐型の案件を継続して請け負う

在宅型の案件は主にクラウドソーシングサービスなどで案件を探して仕事を請け負います。

在宅型のメリットとして、

  • 通勤する必要がない
  • 自分ペース仕事ができる

などのメリットがあるため副業では向いているかもしれません。しかし上述したように比較的単価が安い単発の案件が多いため、本業でがっつり稼ごうという人には向いていません。

それに比べて客先常駐型のメリットとしては、

  • 長期案件が多い
  • 継続案件が多い
  • 正社員同様の働き方ができる

などがあります。

客先常駐型の案件はクライアント先に出向いて働く必要がありますが、長期で継続して働ける場合が多い印象です。

常駐型の場合は正社員、フリーランス関係なく1つのチームとして仕事をすることが多いため、みんなで切磋琢磨働きたい人やコミュニケーションをとりながら仕事をしたほうが効率が上がると考えている人には向いています。

しかし、客先常駐型も単価はピンきりです。案件の規模や付随したスキルやツール、経験年数などによって報酬額が変わってくる場合が多いです。

複数の案件を掛け持ちする

在宅型でも複数の案件を掛け持ちすることで収入を上げることは十分可能です。

しかし、いくつも案件を抱えている場合、スケジュールを調整できないと常に納期に追われる状態となります。トラブルや手戻りがあった場合、スケジュールを調整することも難しくなる可能性がありますので注意が必要です。

また、初心者がいきなり複数の案件を抱えるのはスキル的に厳しいですし、体力的にも消耗する可能性があります。

案件数が多く人気の高い言語スキルを習得する

フリーランス向けの求人紹介サービスではJavaが最も多く、次いでJavaScriptPHPなどの求人が多い印象です。


画像出典:レバテックフリーランス(https://freelance.levtech.jp/)

つまり「求人数が多い=人気の言語」ですので、JavaやJavaScriptなどの言語を習得しておけば、その分仕事も探しやすくなります。

しかし、Javaなど初心者向きではない言語もありますので、もし独学で習得しようとすると途中で挫折する可能性があり危険です。

最短で習得したいなら効率よく学べるプログラミングスクールがおすすめです。

言語以外のスキルを習得する

言語以外のスキルを習得しておくことで、更に仕事の幅が広がり単価も上がりやすくなります。

たとえばSE(システムエンジニア)のように要件定義設計ができるようになれば、高単価の案件も受注しやすくなります。

また、ネットワークやデータベースなどの扱いに精通していることで、エンジニアとしての付加価値が上がります。

ただ、このような知識は簡単に覚えられるものではありませんので、学習及び実務経験が必要になります。

営業力を上げる

フリーランスエンジニア向けのエージェントサービスを利用するば、案件の紹介や単価の交渉など手間となる作業を任せられることができますが、毎月の報酬を仲介料として支払う必要があります。

もし、報酬を全部受け取りたいならエージェントを介さない媒体で応募したほうがよいでしょう。エージェントを介さないサービスとしてはWantedlyなどがあります。

実績を詰んだら営業力も身に着けて直接交渉したほうが有利です。

また、人脈を広げて仕事を紹介してもらうのも1つの手段です。優秀な人材はどの企業も求めているので、求めているスキルとマッチすれば条件の良い仕事を紹介してもらえるでしょう。

年収1,000万を目指すためには

前章で解説したコツを実践できるようになったうえで、さらに年収をアップさせたい場合に必要なことはITのトレンドを知ることです。例えば、最近話題の機械学習、IoT、ブロックチェーン技術、5G、VRなどについてみなさんはどの程度キャッチアップできているでしょうか?


IT関連の最新トレンドをキャッチアップしよう

このような最新技術は数年前だと話題にもならなかったわけですが、トレンドになりそうな技術をいち早く学習して実践できるようにしておくべきです。

なぜなら、これらの技術を活用した開発ができる人は非常に限られているからです。

しかもどれも高単価な案件ばかりなうえ、ライバルも非常に少ない状態です。このような案件を複数獲得するだけでも年収は飛躍的にアップするはずですよね。
最新技術のキャッチアップとしてはやはり海外のニュースや掲示板・ブログなどを毎日確認する必要があるでしょう。しかもアメリカだけでなく、中国・インド・ロシアなど幅広い情報収集が必須となります。

フリーランスエンジニアとして働くためには

将来はエンジニアとして働きたい
フリーランスとして自由な働き方がしたい
どんな言語が向いているか詳しく知りたい

このような悩みや願望を持っている方は、弊社「侍エンジニア」をご利用下さい。

侍エンジニアでは、

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を受けることができます。

専属のコンサルタントから、効率的な学習方法や仕事獲得術、今後のキャリアまでさまざまな疑問を相談してみませんか? 遠方の方でもオンラインで受講できます。お気軽にご連絡ください。

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20代からフリーランスエンジニアに転向するには?


20代のうちから本当にフリーランスになれるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

そこで20代からフリーランスとして活躍するために必要なことをご紹介します。

まずは企業に勤めて技術と経験を積もう

いきなり経験のない状態からフリーランスになることも可能です。

しかし、より確実にフリーランスとして収入を得ることを考えたら、まず社内SEとして技術と経験を積みましょう。

フリーランスは在宅で場所を問わず働けるイメージがありますが、高額報酬を得られる案件の多くは企業に常駐して、プロジェクトに携わるものです。

そのため、企業で働く経験がないまま、フリーランスになってしまうと開発チームに馴染めず、うまくいかないことも考えられます。

20代前半のうちに、企業での開発を経験しておくことで、フリーランスとしても実力を遺憾なく発揮できるようになりますよ。

スキルと人脈が手に入るフリーランス向けセミナーを活用しよう

近年、フリーランスという働き方が社会に浸透してきたことで、フリーランス向けの勉強会やセミナーが多く開催されるようになりました。

こういったフリーランス向けセミナーを活用して、フリーランスとしてのノウハウや人脈を増やしていきましょう。

ここで培ったものはフリーランスとして活動する際、大いに役立ちますよ。

フリーランス向けセミナーについては下記記事にてまとめているのでぜひ参考にしてください。

東京のフリーランスセミナーで10倍スキルアップする方法を大公開
更新日:2024年3月1日

まとめ

今回は、フリーランスエンジニアの年収事情と高収入を得るためのコツについて学習しました。

最後に、もう一度ポイントをおさらいしておきましょう!

  • 年収が低い人は実務経験が少なかったり安い案件を獲得している傾向がある
  • 年収を上げるには継続案件、複数案件、人気スキル、営業力が必須である
  • 年収を1000万円台にするためにはITトレンドをいち早くキャッチする

上記内容を踏まえて、ぜひ自分でもプログラミングに取り入れて活用できるように頑張りましょう!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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