WordPressで「できること」「できないこと」を初心者向けに解説

WordPress(ワードプレス)って名前は知ってるけど、

実際にWordPressでは何ができるの?
無料でも使える?
他のブログサービスと何が違うの?
IT未経験の自分でも使えるのか?

などの疑問をすべて解消します。

この記事の要約
  • 専門知識がなくてもWordPressを使えばWebサイトが作成できる
  • WordPressでは機能やデザインのカスタマイズも可能
  • WordPressでのカスタマイズにはPHPのスキルが必要

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本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

WordPressでできること

WordPressで実現できること

WordPressはWebサイト制作に使用しますが、一口にWebサイトと言ってもさまざまな種類があります。

たとえば、

  • 企業の公式ページ
  • 個人ブログやアフィリエイトブログ
  • 通販サイト

などなど、人によって作りたいWebサイトは異なりますよね。

本来Webサイトを作る場合は、HTMLやCSSといったプログラミング言語を勉強して、コードと記事内容の両方を記述していくことが必要です。

しかしWordPressであればHTMLやCSSを知らなくても、ワードやパワーポイントで文章を書いたり写真を挿入する感覚で簡単にWebサイトを作成できます。

Webサイト制作においてとても汎用性の高いWordPressですが、具体的にどのようなことができるのか詳しく解説します。

ブログのように簡単にページが作れる

プログラミングの知識がなくても簡単にWebサイトを作れるようにしたツールがWordPressです。

そのため、マイクロソフトのワードやパワーポイントと同じように、文章と写真や図を記述するだけで簡単にページが作れます。

定型的なレイアウトを作ることもできるので、複数人でサイトを運用するといった場合でも、誰が作ってもデザインが統一されたページを作ることが可能です。

テンプレートでデザイン性の高いサイトが作れる

デザイン性の高いテンプレート例1

デザイン性の高いテンプレート例2

WordPressにはデザインが整ったテーマテンプレートというものがあります。

テンプレートの多くはプロのデザイナーが作っており、まるで洋服を着せ替えるような感覚で、おしゃれかつかっこいいWebサイトが簡単に作れます。

自由自在なカスタマイズができる

「ボタンの色を変えたい」「記事一覧ページの配置を変更したい」といったデザイン面から、「このページは会員専用にしてログインID・PWを付けたい」といった機能追加のカスタマイズが自由にできます。

HTMLやCSS、PHPといったプログラミング知識が必要になりますが、すでにあるコードに変更を加えるのでプログラミング初心者でも比較的簡単にカスタマイズ可能です。

カスタマイズすることで世界に1つだけのWebサイトが作れます。

プラグインを使用して機能を拡張できる

WordPressには特定の機能を追加できるプラグインがあります。このプラグインを使うことで、プログラミングができなくても便利な機能を追加することが可能です。

たとえば、

  • お問い合わせフォームを設置
  • ログイン機能の追加
  • カート機能の追加

などなど数多くの機能を追加できます。

運営していくなかで必要になった機能をすぐに追加できるので、専門知識が無くても運営できます。このような理由からWordPressが幅広いユーザーに使われているのです。

ブログのように簡単にページが作れる

プログラミングの知識がなくても簡単にWebサイトを作れるようにしたツールがWordPressです。

そのためマイクロソフトのワードやパワーポイントと同じように、文章と写真や図を記述するだけで簡単にページが作れます。

定型的なレイアウトを作ることもできるので、複数人でサイトを運用するといった場合でも、誰が作ってもデザインが統一されたページを作ることが可能です。

複数の管理者でサイトを運営できる

WordPressのメリットとして、複数人がひとつのサイトを運営できる点があります。もちろん一人での運営もできますが、個人ブログではなく企業サイトなどの場合、複数人で運営することも多いでしょう。

その時に担当者ごとで「閲覧のみ」「編集のみ」「権限を発行できる管理者」など、WordPressではさまざまなアカウント権限を発行できます。複数のライターに記事を依頼したり、エンジニアにサポートへ入ってもらったりできるのもWordPressが人気の理由です。

SEO対策が自動で行われる

Webサイトを運営するなら、たくさんアクセスしてもらう方が嬉しいですよね。たくさんアクセスしてもらうためには「SEO対策」は絶対に外せません。

しかし一般的にSEO対策は考慮する要素が多く、素人がWebサイトをSEOに最適化させる難易度はかなり高いですが、WordPressを使っているなら「All in One SEO pack」などのSEO対策プラグインを導入し、設定をするだけで最低限のSEO対策は自動でしてくれます。

もちろんこのプラグインを使ったからといってあっという間に検索上位に上がるわけではありませんが、基本的なSEO対策がされているのとされていないのでは大きな違います。WordPressで専用プラグインを使うだけで基本的なSEO対策ができるのは大きなメリットです。

自動でアップデートされる

WordPressはmacOSやiOS、AndroidOSと同じように常にアップデートされ続けています。数週間から数ヶ月ごとに細かいアップデートが、1年程度で大規模なアップデートが行われます。

アップデートが頻繁に行われる理由は、最新の検索対策やトレンド対応(スマホからの閲覧のされ方など)などが頻繁に変化するからです。このようなアップデートを行うことで、WordPressの管理者からはより使いやすく、ユーザーからはより快適に閲覧できるようになります。

とはいえ、アップデートされて一部機能が不便になったり、管理者が変化に慣れなかったり、稀にですがバグも起こるのでうまく付き合っていく必要があります。

自動でアップデートされることで、常に最新のソフトが無料で使えるのは嬉しいことです。

JavaScriptで動作のあるページを作れる

WordPressは基本的にPHPで構築されていますが、JavaScriptも使えます。JavaScriptを使えば、WordPress内で動きをつけられます。

しかし必ずしもJavaScriptを使う必要はありません。実際にWordPressで作られたサイトの多くはJavaScriptが使われていませんが、必要であれば導入できるのは大きな強みです。

JavaScriptをWordPress内で使うには「エディタに直接記入する」「プラグインを使う」「外部ファイルとして読み込む」などの方法があり、その時々に最適な方法を用います。

このように「知識がなくても使えるし、知識がある人にはさらに追加でできることがある」という面も、WordPressが初心者からベテランまで使われている理由です。

WordPressでできないこと

万能なWebサイトを作成できるイメージが強いWordPressですが、以下の3つを苦手としています。

  • 凝ったデザインのサイトを作ること
  • アプリを作ること
  • PHPが使えないと詳細な設定ができない

凝ったデザインのサイトを作ること

悩んでいる女性

WordPressにはさまざまなテーマテンプレートがあることは紹介しましたが、大前提としてどのテーマでも共通となるデザインがあります。

たとえばWebサイトで最初に表示されるページはロゴやイメージ写真を掲載する場所や、メニューを表示する場所、記事一覧ページ、著作権やプライバシーポリシーを表示するようなフッターです。

こういった表示場所をなくして、商品の良さをアピールできるような凝ったデザインにしたいといった場合は、WordPressよりもHTMLやCSSを使って1からサイトを作った方がいいでしょう。

アプリを作ること

WordPressでスマートフォン向けのアプリは作成できません。たとえばスマートフォンでよく見る、会員証のバーコード機能のついたアプリは作成しにくいです。

というのもWordPressはあくまでWebサイトを簡単に作るためのツールだからです。WordPressにWebサイトの型はありますが、スマートフォンアプリの型はありません。

アプリを作ろうとするとほとんどカスタマイズすることになり、WordPressを使うメリットがほとんどないでしょう。

アプリを作るのであればWordPressを使わず、1からプログラムして作る方が望むアプリを自由に作れます。

PHPが使えないと詳細な設定ができない

簡単なブログであれば知識が無くてもホームページを作成できます。

しかし先ほど紹介した企業のホームページや目的にあったデザイン、機能をつけるためにはPHPJavaScriptといったプログラミング言語や、Webデザインの知識も必要となります。

具体的には、

  • Webデザインスキル
  • WordPress構築スキル
  • コーディングスキル

などさまざまなスキルがWebサイト制作には必要となるのです。

これからWordPressのスキルを身に付けようと思っている方は、WordPressだけでは無く、デザインスキルコーディングスキルも合わせて学習をするようにしましょう。

WordPressで作れるもの

企業サイト

WordPressでは企業サイトのようなしっかりとしたWebサイトを作成できます。日本だと30%以上の企業がWordPressを使って公式サイトを作成しています。

WordPressを使うことで、Webサイトの管理運営にかかる手間を軽くすることが可能です。HTMLやCSSの知識が不要なこと、操作が簡単でページを更新しやすいことが人気の理由です。

ちなみに弊社の企業サイトもWordPressを使って作成しています。

ブログ

ブログ

もともとWordPressはブログのようなWebサイトを作るためのツールです。

そのため、文章や画像を使ったページが簡単に作れるようになっていて、さまざまな記事を書く個人ブログとの相性が良いです。

検索結果にでてくるブログの多くがWordPressを使っています。

通販サイト

WordPressにはプラグインという特定の機能を追加できるものがあります。そのプラグインを使うことでEC(通販)サイトも作成できます。

はじめてECサイトを構築する方でも、高度なプログラミング知識を持っていなくてもスムーズにサイトを構築することが可能です。

またWordPressと外部のツールを連携させることでECサイトを作成する方法もあります。こちらはツール料金がかかりますが、将来的に通販事業を拡大させる場合は、外部ツールを使ったほうがメンテナンスをする際にカスタムの自由度があがります。

WordPressでできたサイト例

WordPressでは作ろうと思えばほとんどどんなWebサイトも作れますが、とくに得意なのは「投稿型(ブログ型)サイト」と「企業のコーポレートサイト」です。みなさんがご存知のニュースサイトや企業も、実はWordPressで作られていることが多々あります。以下でそのほんの一例を紹介します。

zozo.com

zozo.com

zozoのコーポレートサイトも実はWordPressで作られています。ちなみにサービスサイト(商品を購入できるサイト)はWordPressではありません。

zozoはいまや日本でも有数の大企業ですが、そんな会社でもコーポレートサイトをWordPressで作っていると思うと、いかにWordPressが信頼されているかがわかるかと思います。

カカクコムのコーポレートサイト

カカクコムのコーポレートサイト

価格.comのサービスサイトはWordPressではありませんが、価格コムのコーポレートサイトはWordPressで作られています。

おそらくみなさんも一度は使ったことがある価格コムが、自社サイトをWordPressで作っていると思うと、WordPressユーザーからすると親近感が湧くかもしれません。

WordPressは企業のコーポレートサイトに使われることが非常に多いので、もう一社紹介します。

LIFULLコーポレートサイト

LIFULLコーポレートサイト

HOME’sなどを運営するLIFULLのコーポレートサイトもWordPressで作られています。

こちらのサイトはデザインがスッキリして見やすく、最新情報や企業情報が非常に見やすいです。制作者の技術によってはこのように見栄えのいいサイトも作れます。

浦和レッズオフシャルウェブサイト

浦和レッズ

サッカーチームの浦和レッズの公式サイトもWordPressです。このような複雑な配置やデザインも作ることが可能です。

スポーツチームのホームページはファンだけでなくスポンサーからも見られる非常に重要なページで、そのようなページもWordPressで作れます。

デザインだけでなく、多様で複雑な情報も整理して見やすく掲載ができます。

TechCrunch Japan

TechCrunch Japan

こちらは毎日複数の記事が更新されているテック系ニュースサイトです。これほどの記事の更新はひとりではとても無理で、複数のライターが同時に投稿していると思われます。

WordPressはブログ的使い方をされることが多く、投稿型のWebメディアは非常に相性がいいです。多くのニュース系メディアがWordPressを採用しています。

侍エンジニアブログ

侍エンジニアブログ

ちなみにですが、今読んでいただいているこのページもWordPressで作られています。自社のサービスの展開と、ブログのように記事を投稿することが同時にできるのもWordPressの一般的な使い方です。

無料でWordPressを使える「WordPress.com」

実はWordPressには2種類のサービスがあり、「WordPress.org」と「WordPress.com」です。「.(ドット)」の後ろが違いますね。

同じWordPressでも「.org(ドットオーグ)」と「.com(ドットコム)」では全く違うサービスなので、ここで紹介します。

WordPress.orgとWordPress.comの違いとは

この記事ではずっと「.org」について書いており、他の場所でも「WordPress」と言えば「.org」の方を差すのが一般的です。

「.com」の方のWordPressは他社の無料のブログサービス、いわゆる「アメブロ」や「はてな」と同様の使い方ができるサービスです。無料のブログサービスは趣味レベルでブログを作るのにはお手軽でいいですが、企業のサイトなど本気でサイトを運営するには物足りません。

デザインや機能が限定的だったり、自動で広告が挿入されたり、運営側の規約に振り回されるなど、「無料なので仕方ないか」と思うことがたくさんあるかと思います。

「.com」でサイトを運営するくらいなら、「.org」にしてしまった方が長い目で見ればラクなことが多いです。

本気でサイトを運営するなら「WordPress.org」

本記事で紹介している「WordPress.org」は、上述したように大企業のコーポレートサイトにも使われるくらい信頼性があるシステムです。

「WordPress.org」自体は無料で使えますが、そのために有料でサーバーとドメインを契約しないといけないので、最低でも月1,000円程度はかかりませす。しかしそれで、zozoや価格コムとある意味で同じ土俵に立てると思えば、決して高くはないと思います。

きちんとした企業のサイトや、本気で行うビジネスのサイトであれば、ドメインとサーバーを契約し、WordPress.orgで運営することを強くおすすめします!

まとめ

この記事ではWordPressでできることについて紹介してきました。

おしゃれでかっこいいWebサイトを簡単に作るなら、テーマテンプレートが豊富でプログラミング知識の不要なWordPressがピッタリです。さらにカスタマイズすれば、オリジナルのサイトが作れます。

カスタマイズできるスキルを身につけたいのであれば、プログラミングの知識が必要です。書籍を使った独学でも可能ですが、スクールでメンターに伴走してもらうと挫折することなく学習できます。

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