
現役エンジニアも実際にやっている年収を上げるコツを具体的に解説
今のエンジニアの仕事、忙しさの割に年収が低い!
転職するのもいいけど他に年収を上げる方法ってあるのかな?
労働時間が長く、 きつい仕事になりがちなのがエンジニアです。上記のようなお悩みを抱えているエンジニアの方は多いのではないでしょうか?
そんな人のために、この記事では現役のエンジニアである私が、実際に年収アップを実現したエンジニアの実例を交えつつ、
- 「転職」を前提としたエンジニアの年収を上げる方法
- フリーランスとして「独立」を前提としたエンジニアの年収を上げる方法
- 転職も独立もせず「現職のまま」年収を上げる方法
以上の3点について書いていきます。
この記事の目次
エンジニアの平均年収は?
まずは、エンジニアの平均年収について見ていきましょう。
弊社がエンジニア100名を対象に行った「現役エンジニアの年収に関するアンケート」の結果は次のとおりです。
■調査概要
調査対象:クラウドワークスに登録している現役エンジニア100名
集計期間:2021/8/20~2021/8/31
協力会社:株式会社クラウドワークス

調査概要:エンジニアの年収実態調査
調査期間:2021/8/20~2021/8/31
対象者:クラウドワークスに登録している現役エンジニア100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES
アンケート調査によると、年収が400万以上の割合が最も多く、次いで300万以上となります。
また、「勤続年収による平均年収の推移」によると、1-3年では318万円、4-8年で435万円、8年以上で494万円と、年数が上がるほど年収が高くなることがわかります。

調査概要:エンジニアの年収実態調査
調査期間:2021/8/20~2021/8/31
対象者:クラウドワークスに登録している現役エンジニア100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES
「年代別の平均年収」では、20代で349万円、30代で442万円、40代で449万円、50代で400万円となりました。

調査概要:エンジニアの年収実態調査
調査期間:2021/8/20~2021/8/31
対象者:クラウドワークスに登録している現役エンジニア100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES
これは年齢が上がるほどエンジニア職から離れて上流を担当したり、管理職になるためと思わます。
エンジニアといっても幅が広く職種はいくつもあります。次項では 「doda職種図鑑」 に掲載のある代表的な3つの職種をピックアップしてご紹介していきます。
Webエンジニアの平均年収
WebサイトやWebサービスなどの構築が主な仕事であるWebエンジニアについて見ていきましょう。
Doda職種図鑑によればWebエンジニアの平均年収は「430.9万円」です。
引用元:doda職種図鑑 https://doda.jp/guide/zukan/046.html
また、年収アップのチャンスを見てみると、平均年収よりも多い「年収500万円以上」の層は全体の3割ほどのため、比較的年収アップはしやすい職種であると言えます。
社内SEの平均年収
続いては企業の経営課題や事業課題を、システムの導入・改修によって解決する職種「社内SE」です。
同じくdoda職種図鑑によれば社内SEの平均年収は「466.1万円」です。
引用元:doda職種図鑑 https://doda.jp/guide/zukan/052.html
エンジニアの中でも平均年収は高い傾向にある社内SEですが、こちらも年収アップの可能性は十分にあり、36%と全体の3分の1以上の層が年収500万円以上を稼いでいます。
アプリケーションエンジニアの平均年収
最後はスマホなどのアプリを開発する職種、アプリケーションエンジニアです。
Doda職種図鑑によれば、アプリケーションエンジニアの平均年収は「456.6万円」です。
引用元:doda職種図鑑 https://doda.jp/guide/zukan/047.html
こちらも全体の36%が年収500万円以上を稼いでおり、後述する方法を駆使すれば年収アップが叶いやすい職種であるといえます。

エンジニアが年収を上げるために心がけるべきこと
上記のようにエンジニアは年収を上げやすい職種であると言えますが、具体的な方法を説明する前に心がけておくべきことを3つご紹介します。
具体的にいくら年収を上げたいのか決める
まず、具体的にいくら年収を上げたいのか目標を決めましょう。
具体的な金額はもちろんですが、なぜその金額が必要なのか(欲しいのか)までを明確にしておくことで、モチベーションの維持に繋がり、実現しやすくなります。
たとえば、今よりももっと広い部屋に越して貯金もしたいので「現在の年収+60万円(月給にして5万円)必要だ」というように、具体的な目的・金額を設定しておきましょう。
いつまでに実現したいのか決める
続いては「期限」を設定しましょう。
期限を決めないとずるずる行って、結局1年経って2年経ってまた「年収上がらないなぁ」と悩むことになり、負の無限ループに陥ります。
たとえば転職して年収を上げたいと思うなら「3ヶ月以内に転職先を決める」のように期間を具体的に設定することで、集中して取り組むことができ、結果として年収アップが叶う可能性も高まります。
転職か独立か現職のままか決める
最後に、具体的にどんな方法で年収アップをしたいのか?を決めておくことが重要です。
エンジニアの年収アップ法には、
- より年収の高い企業に転職する
- 独立してフリーランスになる
- 現職のまま年収アップを目指す
と、大きく3つの方法があり、それぞれやり方が異なります。
このあと順番に解説していきますので、それぞれやり方を確認し、自分に合った方法で年収アップを目指しましょう。
「転職」を前提としたエンジニアの年収を上げる方法
画像:Shutterstock
まずはより年収の高い企業へ「転職」することで年収を上げる方法からご紹介していきます。
転職エージェントに登録
まずは転職エージェントに登録し、年収をはじめ、その他自分の望む条件をきちんと伝えましょう。
転職エージェントは、その条件をもとにあなたに最適な求人情報のみをピックアップしてくれるので自分で探す手間を大幅に省けるというメリットがあります。
しかも、企業とのつながりが深く推薦してもらえるので、内定をもらいやすいという側面もあり、多忙なエンジニアにはぴったりのサービスです。ぜひ活用しましょう。
転職に有利なスキルを習得
続いて転職エージェントに紹介してもらった求人のうち、志望度の高い企業が求める条件をコンサルタントにヒアリングしましょう。詳細に教えてくれるはずです。
そして、現在の自分のスキルと照らし合わせて足りない部分を、スキルアップして補っていきます。学習書やインターネット上の学習サイトを使って独学したり、スクールに通ってもOKです。
クラウドソーシングなどで副業で仕事を受けて収入を得つつスキルを磨けば、履歴書に実績として記載ができるようになるので一石二鳥です。
しっかり対策して面接に臨む
上記の足りないスキルを補うことはもちろんですが、面接対策もしっかりしておきましょう。転職エージェントでは、案件の紹介などの他に企業個別の面接対策をやってくれるところがほとんどです。
面接の際に過去どんなことを聞かれたか、スキル以外ではどんなことが重視されるか、職場の雰囲気はどうか等、内定をもらうための様々なヒントがもらえます。
こうした対策もしっかり行った上で、面接に臨みましょう。

フリーランスとして「独立」を前提とした年収を上げる方法
画像:Shutterstock
続いてはフリーランスのエンジニアとして独立して年収を上げる方法について解説していきます。
まずは「数」をこなす
クラウドソーシング等のサービスを利用し、現在の自分のスキルで受けられる仕事を、可能な範囲でたくさん受け、全力でこなしましょう。
これは信用と実績作りのため、そして開発スピードを上げるためです。仕事をくれたクライアントに対しての信用と実績にもなるし、経歴書やポートフォリオに記載することで、対外的なアピールにもなります。
また、スピードが上がれば、受けられる仕事の数も増えるのでそれだけで収入UPにもなります。
※ポートフォリオの書き方がわからない方は下記記事をどうぞ。

ポートフォリオを作ろう! 簡単にホームページ作成できるサービスを紹介
更新日:2022年12月4日
「人脈」を作る
続いて、SNSを始めたり、同じエンジニア同士の勉強会やイベントに参加して人脈を作りましょう。
フリーランスは会社員に比べて収入が不安定になりがち。継続的に仕事をもらうことが収入を安定させるコツですが、そうした継続した案件を受ける上では人脈は作りは欠かせません。
なお、人脈の作り方は下記の記事が参考になりますので、参考になさってください。
スキルアップ&営業
仕事に慣れてきたら、新たなスキルを身につけることも忘れずに! エンジニアは最新技術が次々に発表されます。ずっと一つのスキルだけで食べていけるわけではありません。
そのため、これからトレンドになるだろう分野のスキルを身につけていきましょう(例:現在であれば、AIや機械学習、VRなど)こうしたトレンドに乗れば大きく稼ぐこともできます。
また、同時にSNSやフリーランス向けエージェントを使い営業をかけましょう。ここで意識するのは「単価を上げて収入をアップさせる」ということです。
従来自分が受けていた単価よりも高めに設定し、決して自分のスキルを安売りしないようにしましょう。
なお、フリーランス向けエージェントサービスについては以下ページ等を参考になさってください。
「現職」のままエンジニアが年収を上げる方法
最後に、現職のまま収入をアップする方法をいくつかご紹介します。気になったものやこれはできそうだなと思うものから手をつけていきましょう。
直接、給与交渉をする
画像:Shutterstock
まずは、会社に直接給与交渉をする方法です。
現在の自分のスキルやこれまで会社であげた実績を整理し、その上で希望の給与金額を具体的に提示しましょう。
転職サイトによっては無料で年収査定サービスを行っているところもありますので、これを利用するのもアリです。
※例: doda年収査定 、 パソナキャリア年収査定シミュレーション
昇給制度をチェックして対策
昇給制度を確認し、査定のポイントや周期などを確認してみましょう。会社によっては特定の資格を持っていることで昇給する制度があるところもあります。
たとえば、国家資格である「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」がその例です。
以下のTwitter投稿にもあるように、実際に取得したことで給料アップにつながったケースも。
基本情報技術者試験に無事合格できました⸜((˙꒳˙ ))⸝💕
午後危ないと思っていましたが、午後の方が取れていました(笑)これで基本情報に合格するための勉強法の記事を書けるぞー!💪
給料も少しアップするので嬉しいばかりです。
勉強は結局一年近くやったので、少し自信にもつながりました! pic.twitter.com/0VYQMwSyq0
— すっちー@複業で稼ぐ会社員ブロガー✍ (@succhi104) November 21, 2018
10月に受けた応用情報技術者試験受かってた!😆
この資格持ってると給料月1万アップするから、実質パワストーン150個無料チケット😆 pic.twitter.com/eIFzBUFtra— 羊@パワプロ育成シミュ公開中 (@hitsujiPawapro) January 13, 2018
それなりに勉強も必要ですが、昇給にもなりスキルアップにもなりますので、挑戦してみる価値は大いにあるでしょう。
なお、両資格について詳しくは以下の記事をお読みください。
基本情報技術者試験とは? IT業界人なら必須といわれる資格を解説
更新日:2022年12月5日
応用情報技術者試験とは? IT業界で上を目指すなら取得したい資格を紹介
更新日:2022年12月2日
個人で案件を受ける(副業)
クラウドソーシング等を使い、個人で開発案件などを受注する「副業」で稼ぐという方法もあります。
自分のスキルを活かせる上に、給与交渉・昇給制度を利用するのと違い、比較的すぐにお金が入ってくるというのも大きなメリットです。受注した案件は自分の実績にもなりますので、転職やフリーランスとして独立する際にも有用。
ただし、会社の規定で副業についての扱いを事前にきちんと確認しておくようにしましょう。
ブログやSNSで広告収入を得る(副業)
続いても副業ですが、ブログやSNSを使って発信し広告収入を得るという方法もあります。
現代は、フリーになって自由に働きたいと考える人が増え、そのための手段としてエンジニアのスキル(プログラミング等)を身に着けようという動きが活発です。
そのため、自分のスキル・経験を活かしてブログを書いたりSNSで発信し、アフィリエイト広告やスポンサーによる広告収入を得ることも十分に可能です。
こちらも会社の規定の確認が必要ですし、何よりもコツコツと継続することが重要ですが、大きく安定的に年収を上げられるチャンスがあります。
年収をあげるためにはポートフォリオが重要
ここまで何度か触れてきたように、転職にも、フリーランスとして独立するにも、副業として仕事を受けるにも、非常に重要になるのが「ポートフォリオ」の質です。
ポートフォリオは、自分が何ができるのかを客観的にかつ魅力的に見せることができ、エンジニアが年収を上げるためには欠かせない存在です。
魅力的なポートフォリオの作成方法は下記の記事にまとめていますので、こちらもぜひお読みいただき、魅力的なポートフォリオを作成してください!

エンジニアのポートフォリオとは?未経験者に必要な訳と作成ポイント
更新日:2023年1月18日
まとめ
画像:Shutterstock
以上のように、エンジニアの年収を上げるための方法はいくつもあり、きっとあなたにもできる方法があるはずです。
年収はいくら欲しくて、それをいつまでやるかを決め、転職・独立・現職のままどれがいいのかを選んだら、自分で設定した期限までに徹底的にがんばってみましょう。