【Python if文の応用編】or・and・not演算子の使い方を理解しよう

if文で複数条件式の使い方を知りたい
if文で複数の論理演算子を合わせて使う方法が知りたい

if文はプログラミングで条件式を記述するときに使用しますが、場合によっては複数の条件式で分岐を行いたい場合もあります。たとえば、どちらかの条件式が真の場合は処理を分岐したり、条件式が全て正しい場合は処理を進めたい場合などは論理演算子を使用すると便利です。

今回はif文をもっと使いこなせるようになる為に便利な、if orやif and、if notの使い方について説明したいと思います。

この記事はこんな人のために書きました

  • if文の使い方の基礎を知りたい
  • orとand、not違いを知りたい
  • if or、if and、if notの使い方を知りたい
  • 複数の演算子を組み合わせて使う方法を知りたい

サンプルコードを交えながらやさしく解説していきますのでぜひ参考にしてください。

この記事のコードはPython 3.7で動作確認しました。

本記事を読む前に、Pythonがどんなプログラミング言語なのかをおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。

→ Pythonとは?特徴やできること、活用例をわかりやすく簡単に解説

なお、その他のPythonの記事についてはこちらにまとめています。

目次

Pythonのif文の使い方

orやand、notの使い方の前に、if文の基本的な使い方について見ていきましょう。if文は条件分岐を扱う文になります。基本的な構文は以下のようになります。

if 条件式:
    条件式がTrueのときに行う処理

詳しい解説はこちらの記事で解説されているのでぜひご覧ください。

【Python if文の基本編】条件分岐を3つのステップで簡単理解
更新日:2024年4月10日

次にif文で複数条件式を指定できる論理演算子(or、and、not)について説明します。まずはそれぞれが持つ意味について、おさらいしておきましょう。

演算子真の条件
orどちらかが真の場合
andどちらも真の場合
not真であれば偽、偽であれば真

  • 「A or B」は AかBのどちらかがTrueであればTrue
  • 「A and B」は AとBの両方がTrueであればTrue
  • 「not A」は、AがTrueであればFalse、FalseであればTrue


論理演算子の真偽判定

これらの計算をif文を使って行っていきます。

Pythonのif or文の使い方

最初に、if or文の使い方について見ていきましょう。or演算子は、2つ以上の条件文のうち少なくとも一つが正しいという状況を表す時に使用します。

記述例:

A or B

なので、if or文の中に表記される処理は、提示した二つ以上の条件のどれかが成立すれば、実行される仕組みになっています。こちらのコードをご覧ください。

x = 100
if x == 500 or x > 600 or x < 200:
    print(True)

実行結果

True

上のコードは、変数xが500に等しいか、600より大きいか、200未満であるとTrueを出力します。この場合、xは100なので、3番目の条件に当てはまりました。等しいことを示す比較演算子は「=」ではなく「==」ということに、注意しましょう。

そんなorの使い方については、以下の記事でも詳しく解説しています!

Pythonのif and文の使い方

and演算子は、2つ以上の条件文のうちすべてが正しいという状況を表す時に使用します。

記述例:

A and B

なので、if and文の中に表記される処理は、提示した二つ以上の条件のどれもが成立すれば、実行される仕組みになっています。and演算子の真偽は先程の表の4列目にあります。こちらのコードをご覧ください。

x = 100
if x == 100 and x > 50 and x < 200:
    print(True)

実行結果

True

上のコードは、変数xが100に等しく、50より大きく、200未満である場合のみTrueを出力します。この場合、xは100なので、どの条件にも当てはまりました。if and文は、if or文と同様に、リストなどにでも活躍します。

list = ["A","B","C","D","E","F","G"]
 
if "A" in list and "H" in list:
    print(True)
else:
    print(False)

実行結果

False

上のコードは、listという名前のリストの中にAとHの両方があればTrueと出力されます。Aは含まれていますが、Hはlistの中にはありません。その為、Falseと表示されました。そんなandの使い方については、以下の記事でも詳しく解説しています!

Pythonのif not文の使い方

not演算子の真偽は先程の表の5,6列目にあります。if notは、提示した条件が成立しなければif文内に記述した処理が実行される仕組みになっています。

記述例:

not A

こちらのコードをご覧ください。

x = 100
if not x == 300:
    print(True)
else:
    print(False)

実行結果

True

こちらのコードは、変数xが300でなければTrueと出力します。この場合、xは100なのでTrueと表示されました。そんなnotの使い方については、以下の記事でも詳しく解説しています!

複数の演算子を組み合わせて使う方法

ifの条件式にorとandを組み合わせることが出来ます。こちらのコードをご覧ください。

list = [1,2,3,4,5,6,7,8]
 
for i in list:
    if i == 1 or i >=6 and i < 8:
        print(i)

実行結果

1
6
7

上のコードは、1に等しい要素か、6以上8以下の要素があればそれらを出力します。括弧が無いので読みにくいかもしれませんが、

(i == 1) or (i >= 6 and i < 8)

のように書き直すと優先順位が理解できますね。また、演算子を複数使用すると可読性が落ちてしまう問題もありますので、演算子ごとにif文を入れ子構造にするなど、読みやすさの工夫も必要になります。

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まとめ

今回は論理演算子を用いたif文の使い方を解説しました。

  • if文の使い方
  • orとand、not違い
  • if or、if and、if notの使い方
  • 複数の演算子を併せて使う方法

覚えておきたいポイントは、

  • orはどれか一つが成立すればOK
  • andはすべてが成立すればOK
  • orやandやnotを組みわせてもOK

になります。では、みなさんもこの記事を通してif文についての知識を増やしていってくださいね。

この記事を書いた人

イタリア在住15年目の22歳です。イタリアの大学で情報科学&応用数学を学んでいます。主にJavaScriptやPythonについての記事を書いたりしています。

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